9月8日、ポルトガル1部のポルトに所属していたサッカー元日本代表・中島翔哉がトルコ1部のアンタルヤスポルに完全移籍することが発表された。2年契約になるという。
アンタルヤスポルは公式インスタグラムなどに中島の新ユニフォーム姿を公開して、「日本人サッカー選手の中嶋翔也選手と2年契約を締結しました。 私たちは歓迎するとともに、赤白の腕章の下で彼の成功を祈っています」とコメントしている。中島な赤と白の縦ストライプのユニフォームに袖を通し、胸につけられたクラブのエンブレムを指で持ち上げている。
また、インスタグラムには他に契約書に署名する写真も上げられており、さらに、練習に励む姿も公開されている。赤い練習着でドリブルする姿など、トルコでの出場に向けてコンディションを上げているようだ。
アンタルヤスポルのアドナン会長は、中島らの補強で「夏の移籍シーズンを終えた」と表明。また、中島については、「経験豊富で質の高い選手だ」としたうえで、「私たちを選んでくれた彼に感謝します。彼のためにこれまで5000万ユーロの移籍料が支払われている。今までで最も給料が高い日本人選手の一人。私たちは2年間の契約にサインします。彼がチームに多くの貢献をしてくれると信じている」と移籍について述べている。今回の移籍に際し、ポルトが契約を解除したことでアンタルヤスポルにはフリーでの移籍となったが、それまでの移籍金と比較することで中島の獲得をアピールしたようだ。
■中島「簡単な決断ではなかった」
中島は、「ここにいれてとてもうれしい。アンタルヤスポルからオファーが来た後のプロセスは簡単ではなかった。簡単な決断ではなかった。でも、チームがプレーするサッカーを見て、ここに来ることに決めた」と語っている。
中島にとっては、これが海外5クラブ目。FC東京から2017年にポルトガルのポルティモネンセに移籍して初めて海外リーグを経験した中島は、カタールのアル・ドゥハイルSC、ポルト、UAEのアル・アインとクラブを渡り歩き、昨季はポルトからレンタルの形で再びポルティモネンセでプレーしていた。自身のプロキャリアとしては、東京V、富山も含めて8クラブ目ということになる。
カタールワールドカップ直前の移籍となったが、日本の10番は再び代表のユニフォームに袖を通すことができるか注目だ。