ASモナコ所属の日本代表FW南野拓実(27)は11日、リーグアン(フランス1部)第7節・オリンピック・リヨン戦で出番が訪れなかった。その中、元日本代表監督フィリップ・トルシエの通訳を務めていたフローラン・ダバディ氏が、出場機会減少が予想される理由を説明している。

 南野拓実は今年6月にリバプールからモナコへ完全移籍したが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦・PSVアイントホーフェン戦など数試合で低調なパフォーマンスを露呈。再三にわたり現地メディアからチーム内最低評価を与えられている。

 また今月8日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第1節・レッドスター戦でも57分に途中交代。フランス紙『レキップ』から「ミナミノは自信を失っている」と厳しい評価を受けると、オリンピック・リヨン戦では90分間ベンチから戦況を見つめていた。

 ダバディ氏はモナコ対オリンピック・リヨンのDAZN中継で解説を担当。「フィリップ・クレメント監督はモナコをフィジカルの強いチーム、デュエルの強いチームにしたい」と前置きした上で「南野拓実のフィジカル面における評価は良くない。現地では球際の強さが足りないと言われている」と語っている。

 つづけて「今のモナコのプレースタイルや選手の体格を見ていると、南野拓実は途中からプレーする選手になってしまう。試合序盤からガツンといけるタイプではない」とコメント。モナコ指揮官の理想像と同選手の特徴がマッチしていないとの見解を示した。

 なおモナコは今月15日、ELグループステージ第2節・フェレンツヴァーロシュTC戦に臨む。ここまで結果を残せていない南野拓実のさらなる序列低下が考えられる。