カタールW杯日本代表FW南野拓実(27)は今年6月、リバプールからASモナコへ完全移籍。ASモナコで不振に喘ぐ中、ここにきてプレミアリーグのリーズ・ユナイテッドへレンタル移籍の可能性が浮上しているようだ。22日、イギリス・ヨークシャー州リーズの地元紙『ヨークシャー・イブニング・ポスト』が報じている。

 同選手はASモナコ加入後、サイドハーフで先発起用やフィジカル面を重視するスタイルにフィットできず、9月中旬以降はレギュラーからベンチ要員へ降格。それでも先月6日のフランス1部リーグ・トゥールーズ戦では60分に自らのクロスから追加点を演出。ASモナコのフィリップ・クレメント監督からも「トゥールーズ戦でのパフォーマンスには満足しているし、トレーニングでの成果も見られた。彼は毎週のように成長している」と一定の評価を得ていた。

 そんな南野拓実は今月21日の練習試合・リーズ・ユナイテッド戦で途中出場しているが、『ヨークシャー・イブニング・ポスト』は試合後に同選手とリーズ率いるジェシー・マーシュ監督が話し込んでいる様子を「最も興味深い出来事」としてリポート。

 リーズ・ユナイテッドが今年6月に南野拓実の獲得に動いていたことに触れた上で「南野拓実は今季ASモナコで5度しか先発出場していない。おそらくマーシュ監督は彼の現状について質問していたのだろう」

 「リーズ・ユナイテッドはプレミアリーグで15位と降格圏一歩手前のところまで来ている。そのため、来年1月の移籍市場でかなり動く可能性がある。マーシュ監督は1,2選手を必要としており、南野拓実のレンタル移籍は最悪のアイデアではない」と、独自の見解を披露した。

 南野拓実は2015年1月から5年間にわたりオーストリア1部の強豪レッドブル・ザルツブルクに在籍。2019年6月から半年間にわたりマーシュ監督のもとでプレーしていた。プレミアリーグの舞台で恩師と再会するのか注目が集まる。