スタッド・ランス所属の日本代表FW伊東純也(29)は、前線2トップの一角でレギュラーに定着。しかしフランスメディア『Get French Football』は、同選手の今後予想される課題点を指摘している。

 伊東純也は今年7月末、ベルギー1部KRCヘンクからスタッド・ランスへ完全移籍。先月14日のリーグアン(フランス1部)第2節・クレルモン戦で公式戦デビューを果たすと、21日の第3節・ストラスブール戦以降は全試合で先発出場。すでに2ゴールをあげるなど存在感を発揮している。

 その中『Get French Football』は12日、スタッド・ランスの今夏補強に関する特集記事を掲載。伊東純也の獲得について「スタッド・ランス会長が指摘するように、ベルギーのKRCヘンクから伊東純也を獲得したことは、クラブにとって異例中の異例だった。ここ最近スタッド・ランスは若手選手を中心に獲得していたため、彼の加入はスタッド・ランスの前線に必要な経験と確立された攻撃力を加えることになる」

 「彼は昨季49試合出場で21アシストをマークしており、すでに創造性をもたらす選手として信頼できる存在になっている」と説明している。

 ただ一方で「昨季リーグ戦で10ゴールを挙げたウーゴ・エキティケをパリ・サンジェルマンへ放出したことにより、スタッド・ランスは得点力不足に陥っている。下部組織からエキサイティングな若手アタッカーを輩出しているが、それ以外の選手たちはスタメンに定着できず、エキティケの次に得点力のあるフォワードは昨季わずか2ゴールに終わった」と、攻撃陣の不安材料を指摘。

 くわえて「たしかに伊東純也は有望な存在だ。だがリーグアンはよりフィジカルの強さが求められるリーグだ。この日本人にスタッド・ランスを調子を維持するためのゴールは期待できない」と言及。伊東純也が今後リーグアンの舞台で苦しむ可能性を指摘している。

 なおスタッド・ランスはリーグアン第7節終了時点で1勝3分3敗と16位に低迷。チーム全体で10ゴールを挙げている一方、失点数が「14」となっている。