ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタのワールドカップ決勝で決めた劇的決勝弾が再脚光を浴びている。

■劇的決勝ゴール

 FIFAワールドカップの日本語公式ツイッターが9月11日にイニエスタがW杯決勝戦で決めた劇的決勝ゴールを投稿した。これは、2010年の南アフリカワールドカップ決勝スペイン代表対オランダ代表の一戦で生まれた記念すべき得点だ。

 この大会でのスペインは初戦でスイス代表にまさかの0−1の敗戦。しかし、その後グループ2連勝で決勝トーナメントに進出を果たした。決勝トーナメント1回戦でポルトガル代表との接戦を制したスペインは、その後パラグアイ代表、ドイツ代表を破って決勝進出を果たした。

 その決勝戦に、イニエスタやダビド・ビジャ、ペドロやシャビ、セルヒオ・ブスケッツなどがスペイン代表として先発出場。一方、オランダではロビン・ファン・ペルシーやアリエン・ロッペン、マルク・ファン・ボメルやナイジェル・デ・ヨングなどが先発した。

 試合は決勝戦に相応しく両者一歩も譲らない展開となり、90分では決着がつかずに試合は延長戦へ。迎えた延長後半11分、フェルナンド・トーレスが左サイドからクロスを送るが、これは通らず。だが、このこぼれ球を拾ったセスク・ファブレガスがペナルティエリア右にいたイニエスタにパスを供給。イニエスタはトラップを浮かせ、そのまま右足を振り抜く。威力のあるシュートがゴール左へ突き刺さった。

 ゴールの瞬間、イニエスタはユニフォームを脱いで喜びを爆発。チームメイトも駆け寄っていった。このイニエスタのゴールが決勝点となり、スペインがW杯優勝を果たした。W杯日本語公式ツイッターがこの動画を投稿すると、「何度見ても最高」や「何度観ても感動もんだな」、「忘れられないスーパーゴール」などと話題となった。

■苦しむ神戸

 イニエスタは今季J1リーグで22試合に出場2ゴール3アシストを記録している。所属する神戸は現在J1で17位と絶不調だ。入れ替え戦圏内の16位アビスパ福岡とは勝ち点差3となっている状況だ。

 神戸は残り7試合。最後の2試合は川崎フロンターレと横浜F・マリノスの優勝争いを繰り広げている2チームと対戦するという厳しい日程だ。果たして、イニエスタは神戸の調子を上げて残留に導くことができるのだろうか。