ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。日本代表選手たちの素顔に迫る番組『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』(7月20日放送)において、堂安律が、ワールドカップへかける思いを激白。カタールW杯アジア最終予選のメンバーに選ばれなかった際の心境を語った。

【映像】W杯アジア最終予選、日本代表落選時の心境

堂安は日本代表のワールドカップ出場がかかった大一番カタールW杯アジア最終予選のオーストラリア戦のメンバーに選ばれなかったが、そのとき堂安は「逆境大好き人間頑張りまーす! あ、怪我してません!!」とツイート。この発言はどのような思いからだったのか。

「怪我しているから堂安はずれたんだ、と思われるのがすごく嫌で。堂々と『俺はずれました』ってみんなにわかってほしくて」と理由を語ると「みんな、いろいろな意味深なところを掘り下げようとしてきますけど、逆にシンプルにその意味を考えたらそのままなんです。その気持ちを堂々とメンバーからはずれたことをみんなに伝えたかったってだけで、そのためのSNS」と、文字面をそのまま受け取ってほしかったと訴えた。

選出されなかったオーストラリア戦で、日本は7大会連続となるワールドカップ出場を決めた。堂安は試合は応援していたとしながらも、当時の心境について「目は笑っていない。どこかで自分はめちゃくちゃ悔しい思いがあったし、腹立つ気持ちも出てきていた。突破決めてよかったと思ったけど、そのあとみんなが喜んでいる姿は見ていない」と告白。

「ここからは俺がなんとかチームの一員になりたいというのはありました」と、そこからは奮起したという堂安は「自分の感覚では一度も日本(代表)を助けられた感覚がない。1試合でも自分がすべてを出し切って勝ち切らせた試合がなくて。『なにか理由があるんだろうな』って思いながら噛み砕いていくと、やっぱり最終的に信頼できない理由がどこかにあるんだなと」と自身を冷静に分析した。

「『それはなぜなのか』という答えは出せなかったですけど。かといって自分と同じポジションの選手が結果を出してなかったといえば結果を出していたし、だから僕はそれに対して一言も文句は言っていない。その分所属チームで圧倒的な数字を残すのと、日本代表に監督が信頼して使ってくれればインパクトを残す。その2つ、シンプルだったので、落選したあとは頭は整理されていました」と、早くも目標を作っていたことを明かした。

「やっぱり人って慣れちゃうとよくなくて。そこの場にやっぱり居座ろうとするし、ミスを恐れちゃって自分のよさが出せなくて、それで悩んだ時期もあった。」と自戒する堂安は「ただ、(日本代表を)落としてくれたおかげで、本来の自分でこの日本代表にもう1回戻って『日本を俺が勝たせてやる』というのを最終戦の、みんなが突破を決めてくれたときの試合の姿を見て『日本を俺が勝たせる』というような、いいメンタリティーが蘇ってきた」と、いかに精神的に持ち直していったのかについて語った。