今季も重要なゴールを決めている

今月末に36歳の誕生日を迎えるミランのFWオリヴィエ・ジルー。レアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマが負傷していることもあり、22日のオーストリア戦、25日のデンマーク戦に臨むフランス代表に選ばれたが、このままカタールW杯行きのチケットも手に入れることができるのか。
 
昨年夏にチェルシーからミランへと移籍し、公式戦14ゴールの活躍でスクデット獲得に大きく貢献したジルー。2年目の今季もすでに4ゴール1アシストを記録しており、無敗継続の原動力となっている。
 
その一方、ベンゼマが代表に復帰したEURO2020(開催は2021年)以降は、ジルーがメンバー外となることも多くなった。今年で言えば、3月の代表戦こそ呼ばれたものの、6月は再びメンバー外となっていた。
 
しかし、W杯まであと2ヵ月というこのタイミングで再び代表メンバー入りを果たしたことにより、ジルーにとって3度目のW杯出場が現実味を帯びてきた。仏『L’Equipe』によれば、ディディエ・デシャン監督は彼のカタール行きに関して「2ヵ月後には答えが出ているだろう」と曖昧なコメントを残している。あとはベンゼマを始めとする他の選手との兼ね合いや、オーストリア戦、デンマーク戦、その後のミランでのパフォーマンス次第となるのだろう。
 
ジルーのようなきっちり戦力としても計算できるベテランはどんなチームにおいても重宝されるべき存在だが、そんな彼でも当落線上となってしまうのがフランス代表の恐ろしいところ。デシャン監督はW杯2連覇を目指すベストメンバーに彼を含めるのか。