アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(23)はFIFAワールドカップ・カタール大会を2カ月後に控える中、今月下旬にドイツ行われるキリンチャレンジカップ2試合の日本代表メンバーに選出。現地では同選手の日本代表招集に対して、肯定的な見方が広まっているようだ。

 冨安健洋は今年1月以降、右ふくらはぎなど複数箇所を負傷により戦線離脱。今季もコンディション不良により開幕から出遅れると、プレミアリーグ第2節・レスター戦以降はリーグ戦全試合で途中出場している。

 また今月8日のEUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第1節・FCチューリッヒ戦でフル出場。安定感抜群のパフォーマンスを発揮したとはいえ、イングランド代表DFベン・ホワイト(24)から右サイドバックのレギュラーを奪うには至っていない。

 そんな冨安健洋はカタールW杯アジア最終予選で10試合中5試合に出場。ただコンディション不良により今年1月以降は全試合欠場しているほか、今年6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー2022でも出番がなかった。

 アーセナルの専門サイト『Pain in the Arsenal』は、今月の代表ウィークで代表チームに合流しているアーセナル所属選手の現状を特集。冨安健洋について「ベン・ホワイトの活躍により、冨安健洋は今シーズンのプレミアリーグでまだ一度も先発出場していない」

 「しかしアメリカやエクアドルと対戦する日本代表には、当然のことながら招集されている。彼にとってこの代表招集は、10月に厳しいスケジュールを迎えるアーセナルで出場時間を増やすための良い機会になるだろう」と綴っている。

 ボルシア・メンヒェングラートバッハ所属DF板倉滉(25)の負傷離脱もあり、冨安健洋は日本代表の守備陣を支える中心選手としての役割をより一層求められている。その代表戦でのパフォーマンス次第では、アーセナルでレギュラー再定着につながる可能性もある。