日本代表に招集されているMF久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)が20日、メディア対応を行なった。

 日本代表は今月の『キリンチャレンジカップ2022』で、アメリカ代表戦(23日)とエクアドル代表戦(27日)に臨み、約2カ月後に控えるFIFAワールドカップカタール2022本大会に向けて調整を進める。チームに合流した久保は今夏に加入したレアル・ソシエダでここまで公式戦8試合出場1ゴール2アシストと好調を維持しており、今回の2連戦での活躍にも期待がかかっている。

 ここまでのシーズンについて「僕のコンディションは良いと思いますし、結果も出ています。(レアル・ソシエダでは)僕の良さが発揮されているというか、チームのみんなに僕の特徴を出させてもらっている感じです」と振り返った久保。好調の中で迎える今回の代表活動については「周りからの評価が高い中での合流なので、僕が自信を持つというより、周りからの評価が良いのは一番嬉しいですね」とコメントした。

 ワールドカップ本大会前の最後のまとまった代表活動となる今回の『キリンチャレンジカップ2022』。久保は「チームとしてのコンセプトはしっかりとお互い主張しつつ、ピッチ上では個人で主張できたら良いんじゃないかと思います」とコメントした上で、自身が考える今合宿のテーマについて次のように語った。

「練習期間も少し長いですし、今回は移動がない分、1日2日長く活動できます。チームとして具体的にどう戦っていくかということを、ふんわりとしたものではなくて、もっと具体的な形で、キーポイントを見つけていくというのが大事だと思います。1戦目の前までには3日4日ほどあります。その期間で1、2個の共通認識は作れると思うので、そこを作っていくのがまず目先の目標として大事なのかなと感じています」

 ワールドカップまでは残り2カ月あまり。本大会前の強化試合も今回の2連戦を含め残り3試合となっている。久保は準備期間が限られていることを認めつつ、改めてチームとしての共通認識の必要性について言及した。

「危機感はないけど、本番が近づいてきています。ワールドカップは4年に一度なので、もったいない思いはしたくない。負けても次があるわけじゃないし、みんな4年後が約束されているわけでもない。選考の中にいる一人の選手としてやっぱり守備時のスタートだったり、攻撃時のスタートだったり、攻守において1、2個はこれという共通認識を持っていたいです」

「うまくいかなかった時に立ち帰る場所があるというか、スタートの部分でこれとこれという優先順位ができてくるのが一番。ないわけじゃないし、臨機応変に変えるのも大事だけど、スタートの部分でこれという強いものが特に強豪国にはあります。時間がない中で模索していくのが大事だと思います」

 日本代表としての真価が問われる今回の2連戦。「選手も勝ちたいし、チームスタッフも同じ思い。同じ方向を向いていると思います。今回のミーティングでも早速そういう話は出てきています」と久保は語る。チーム一丸となって臨む日本代表の戦いに注目だ。