アメリカ代表のグレッグ・バーホルター監督が、日本代表戦のメンバーについて語った。アメリカ『CBS Sports』が伝えた。

23日、日本代表と国際親善試合で戦うアメリカ。2大会ぶりのワールドカップ出場を決めたチームは、グループBに入り、イングランド代表、イラン代表、ウェールズ代表と同居した。

本大会前の最後の活動では、日本とサウジアラビア代表とアジアの2カ国と戦うアメリカ。しかし、当初の予定からケガによりメンバーが入れ替わっている。

特に中盤でプレーし、アーセナルの下部組織で育ち現在はバレンシアに所属するMFユヌス・ムサ(19)が不在。セントラルハーフとして守備やパスといった高い能力を発揮していた。

日本にとっては非常に手をこまねくはずの選手だったが、今回は不在。バーホルター監督は代役を置いてプレーさせると語った。

「ルカ(・デ・ラ・トーレ)やケリン(・アコスタ)、ジョニー・カルドーソのような選手にチャンスを与えるだろう。彼らは本当に優れた選手であると知っている」

「だから、この3人は見事に埋めてくれると思う。そして、中盤のポジションを勤められるマリク・ティルマン、ジョバンニ・レイナもいる。だから、どういったチームを見せたいかによって変わってくる」

若き才能を今回は試せないアメリカ。その他にも、代役を起用することを示唆している。

GKには今夏アーセナルに移籍したマット・ターナーを起用することを明言。ザック・ステッフェンが不在となり、ターナーを試すこととなる。

また、日本の中盤が攻撃的であるということがありながら、左サイドバックも本職の選手が不在。ターナーの活躍がカギになるという見方もあるようだ。

一方で前線の選手は豊富に招集しており、選択肢は多い状況だ。バーホルター監督はそれぞれを比較はしにくいと語った。

「彼らは似たような特徴を持っているが、私は同じであるとは言わない。空中戦が得意な(リカルド・)ペピや(ジョシュ・)サージェントを、ヘスス(・フェレイラ)とは比較できない」

「ヘススのプレーメイクの能力をペピとも比較はできない。ただ、彼らの特徴を語るとき、それぞれ違ったものを私に与えてくれると思う。微妙な違いかもしれいないが、違う」

「ジョーダン(・ぺフォク/今回は招集外)のような選手については、全く異なる特徴を持つ選手で、それも役立つかもしれない。彼らが我々にとって有用でないというつもりはない」

アメリカは日本以上に選手の専攻に決め手を欠いている様子。裏を返せば、どの選手にもチャンスがあり、どの選手も確約されていないため、W杯出場国の日本を相手に選手たちが躍起になって来る可能性も高い。

果たして、バーホルター監督はどのような布陣を選択して来るのか。注目の日本vsアメリカは23日の21時25分にキックオフとなる。