『FIFAワールドカップカタール2022』の開幕を約2カ月後に控えた日本代表は22日、ドイツで行われたキリンチャレンジカップサッカー2022でアメリカ代表と対戦し、鎌田大地と三笘薫のゴールにより2-0で勝利した。試合後、キャプテンを務める吉田麻也(シャルケ/ドイツ)が現状を冷静に分析した。
思うような結果と内容を残せなかった6月シリーズを経て、内容の伴った勝利を収めた今回のアメリカ戦。吉田は、「結果がついてきたのはもちろん良かったですけど、内容というか、やっていることを固められているかが大事で、今日に限って言えばできた部分が多かった」と振り返りつつ、「今日できたから良かった、でも次できないではなく、なぜできたかを明確にして、それを意図的に次のゲームでも出していけるようにしっかり分析して話し合っていく」ことの重要性を指摘した。
また、今回トップ下で先発起用されたMF鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)と、同じく左サイドで先発したMF久保建英が活躍したこを問われると、「2列目は自分たちのストロングですし、フライブルクでコンスタントに出ている堂安が出れない状況。そこの選択肢が多いのはチームとしてすごくプラスだと思う。絶対にターンオーバーも必要ですし、ケガ人も出るという時に、交代で戦力がダウンしないほうがいい。同じレベルか、それ以上の力を持った選手たちがベンチに控えて、その選手が交代の意図を持ってゲームに入り、ゲームチェンジャーになれるのはすごく大事なこと」と主張。戦力の上積みを素直に喜んだ。
さらに、システムや並びの変更についても言及。森保一監督と事前に「試合の流れによって変化をつけようとするときに、ちゃんと変えれるかを試してもいいですね」という話をしていたことを明かし、「今日それを試せた。残り10分、勝ってるか負けているか色々なシチュエーションで変化を加えないといけない時に、相手の3バックに対して前からプレスにいくために3バックでいけるかなど、確認しましょうという段階」とコメント。指揮官ともコミュニケーションをとりながら、ディテールを詰めている段階であることを強調した。
日本代表は今後、27日にエクアドル代表と対戦(20:55キックオフ)し、本大会に臨む最終メンバー発表前最後の国際試合を終えることになる。