ワールドカップ本大会で日本代表と同組のドイツ代表がUEFAネーションズリーグ(UNL)でハンガリー代表にスーパーゴールを許してしまった。

■超スーパーゴール

 UNLリーグA・グループ3第5節、ドイツ代表対ハンガリー代表が現地時間9月23日に行われ、ホームのドイツが0−1の敗戦を喫している。2022年6月12日に行われた第3節では1−1の引き分けだった両者。今回はスーパーゴールが炸裂し、ハンガリーが金星を得た。

 ドイツではティモ・ヴェルナーやトーマス・ミュラー、セルジュ・ニャブリやレロイ・ザネ、ヨシュア・キミッヒやイルカイ・ギュンドアンなど超豪華メンバーがスタメンに名を連ねた。

 ゴールが生まれたのは前半17分。ドミニク・ソボスライの左CKをアーダーム・サライがニアでフリック。これがファーサイドに吸い込まれた。ニアサイドでヒールで合わせると、ボールはゴール方向へ。これはさすがのマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンもお手上げの一撃だ。

 元なでしこジャパンの澤穂希が2011年のドイツ女子ワールドカップ決勝アメリカ女子代表戦の延長後半12分に決めた起死回生の同点弾を彷彿とさせるようなゴールで、ツイッター上でも「ハンガリー澤穂希のゴールで先制」や「ハンガリーが澤穂希すぎる」、「澤穂希さんのW杯決勝の同点ゴールと同じ形」などの声があがっていた。

 結局このゴールが決勝ゴールとなり、ハンガリーが1−0の勝利を収めている。

■ファイナル4進出ならず

 ドイツはこの敗戦でハンス・フリック監督体制初黒星。今季のUNLでも初めての敗戦となったが、ここまでわずか1勝でグループ3位。上位4チームに与えられるファイナル4への出場権を逃した。

 ドイツは9月27日に行われる最終節でイングランド代表と対戦する。イングランドは23日に行われたイタリア代表との一戦でも敗れており、ここまで未勝利。はたして、W杯本大会で日本と当たるドイツはともに苦戦するイングランドに勝利を収めることができるのだろうか。