ネーションズリーグで結果出ず

ワールドカップ優勝候補の一角と考えられてきたイングランド代表に思わぬ逆風だ。

現在行われているネーションズリーグにて、イングランドは5試合を消化して2分3敗と勝ちがない。イタリア、ドイツ、ハンガリーと実力あるチームと同居していることも考慮すべきだろうが、ワールドカップ優勝候補の呼び声にふさわしくないパフォーマンスなのは確かだ。

イングランドが優勝候補の一角に挙げられるのは昨夏のEURO2020で準優勝の実績を残していることに加え、プレミアリーグで活躍しているタレントを中心に実力者が揃っていることが大きな理由となっている。

特に若手実力者が充実しており、MFフィル・フォーデンやメイソン・マウント、ブカヨ・サカ、ジュード・ベリンガム、DFトレント・アレクサンダー・アーノルド、リース・ジェイムズ、そして最前線にはイングランド史上最高級ストライカーのハリー・ケインが構える。

ただ、気になるのは代表監督ガレス・サウスゲイトだ。2016年より代表を指揮するサウスゲイトは前述した昨夏のEURO2020準優勝など結果も出しているのだが、パフォーマンスは地味だ。タレントが揃っている割には渋いゲームが多く、タレント力を活かし切れていないとの指摘は以前からあった。

英『The Sun』のアンケートによれば、現在83%の人がサウスゲイト解任を望んでいるという。ワールドカップ・カタール大会まで2カ月というタイミングで嫌な空気が流れており、ネーションズリーグの結果からサウスゲイトへの信頼感が薄れてきている。

サウスゲイトはミドルズブラでも監督経験があるが、ワールドクラスの指揮官とは言い難い。タレント力は世界TOP5に入ると言っても大袈裟ではないはずだが、イングランドはカタール大会本番でタレント力を最大限引き出せるのか。