サッカー日本代表のMF鎌田大地(26)は今夏移籍が噂されたが、アイントラハト・フランクフルトに残留。契約延長交渉進行中と伝えられる中、来年1月にエバートンへ移籍する可能性が浮上しているようだ。25日、イギリス・リバプールの地元紙『リバプールエコー』が報じている。
鎌田大地はフランクフルト攻撃陣の中心選手として活躍し、昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝に大きく貢献。ELでの活躍もあり、昨季終盤にプレミアリーグ複数クラブからの関心が伝えられていた。
また先月末には、ポルトガル1部ベンフィカへ移籍する可能性が浮上。選手サイドとベンフィカの個人合意が伝えられていたが、選手本人はフランクフルトのオリバー・グラスナー監督との話し合いの末に残留を決断していた。
同選手の去就について、フランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)は選手サイドと契約延長にむけて交渉していることを明言。ただアストン・ビラが来夏退団濃厚なブラジル代表MFドウグラス・ルイス(24)の後釜として鎌田大地をリストアップする可能性があるほか、リーズ・ユナイテッドからの関心も報じられている。
そんな中『リバプールエコー』は「エバートン、来年1月に格安で鎌田大地の獲得に乗り出す可能性」と報道。「エバートンは今夏、ドワイト・マクニールやニール・モペイといったアタッカーを含む7人のトップチーム選手をチームに加えた」
「しかしワトフォードからジョアン・ペドロ、アヤックスからモハメド・クドゥスの獲得に失敗したため、来年1月に再び市場に戻ってくる可能性がある」とエバートンの補強戦略に触れた上で、鎌田大地が獲得候補に挙がっていることを伝えている。
また鎌田大地のプレースタイルについて「攻撃的MFとして幅広いポジションこなし、優れたラストパスとゴールへの眼力を持つ万能選手だ。また、プレッシングにも長けており、オフ・ザ・ボールでも素晴らしい労働意欲を持っている。これらすべてが揃えば、エバートンにとって理想的な選手となる」と分析。
同選手の今後については「今季開幕から6試合で4ゴール3アシストを記録した鎌田大地は、複数のクラブからの関心を集めている。来年6月に契約満了を迎えるため、フランクフルトは1月の移籍ウィンドウで現金化する可能性がある」と見解を披露。
「エバートンでは鎌田大地を格安で獲得し、アンソニー・ゴードンやデマレイ・グレイのような選手と一緒に攻撃陣に深みと競争を与えることによって、この機会を利用しようと考えている」
「もし彼が来年1月中に契約を結ばないのであれば、エバートンは来夏のフリー移籍で彼を獲得するために真剣に動き出すべきだろう」と綴っている。
なおエバートンは今季プレミアリーグ7試合消化時点で1勝4分2敗と勝ちきれない試合が多く、13位に沈んでいる。日本代表でも存在感を大いに発揮している鎌田大地だが、果たしてFIFAワールドカップ・カタール大会終了後に移籍を決断することはあるのだろうか。