イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督が、乱打戦となった試合を振り返った。イングランドサッカー協会(FA)が伝えている。

UEFAネーションズリーグ(UNL)2022-23リーグA・グループ3最終節でドイツ代表と対戦したイングランド。前節のイタリア代表戦で敗れ、最終節を待たずしてグループB降格が決定しての一戦もドイツにボールを握られ、後半に0-2とされたが、そこからDFルーク・ショー、MFメイソン・マウントのゴールで追いつく。さらに82分に得たPKをFWハリー・ケインが確実に決めて逆転に成功したが、5分後に同点とされ、3-3のドローに終わった。

3分け3敗の最下位で大会を終えたが、サウスゲイト監督は収穫を口に。ウェンブリー・スタジアムに集ったファンの熱い声援にも感謝した。

「試合は少し控えめなスタートとなり、ファンは我々をサポートしてくれていたが不安を抱えていると感じられた。そして、スペースを巧みに操るチームに対してプレスの強さが足りなかったと、チームも無意識のうちに感じていたようだ」

「ディフェンスラインの選手から中盤にボールをうまく運べず、積極的になれていなかった。ただ、そうした時間帯でも我々には最高のチャンスがあり、プレスから素早くプレーする場面もあったと思う。だからこそ、ハーフタイムまでに先制するべきだった」

「失点はすべて避けられたものだろう。0-2となり難しい局面を迎えたが、選手たちは素晴らしい活躍を見せてくれた。この経験は、チームとして成長するため必要なものだったと思う」

「カタール・ワールドカップ(W杯)本大会ではプレッシャーがつきものだ。今夜、ドイツが得点した後でどのように対応すべきか話し合い、選手たちは正しい方法で対応した。我々はゴールで個性を発揮し、ファンもついてきてくれたと思う。我々の得点時は屋根が落ちそうなぐらいの盛り上がりだったね。この試合から得られるものはたくさんあった」

また、サウスゲイト監督はW杯前にチームのパフォーマンスが低下している現状に言及。選手たちは適切な姿勢を示していると信頼を語った。

「自分たちがやっていることを信じ、それを貫かなければならない。選手たちは現状を受け止め、大事な瞬間だと認識していた。物事がうまくいっているとき、チームスピリットについて話すのは簡単だが、逆境のタイミングが本当のテストになるんだ。私との会話や選手同士の会話で、難しい話し合いをすることは本当に重要だろう」