守備的MFにも時代に変化が
ここ数年のサッカー界においては、守備的MFの位置でマンチェスター・ユナイテッドMFカゼミロとチェルシーMFエンゴロ・カンテが高い評価を受けてきた。世界最高の守備的MFランキングでも2人のどちらかが1位に選ばれる機会が多く、高いボール奪取力を誇る2人は世界のトレンド的存在でもあった。
ただ、時代は変わりつつある。カンテは怪我が増えてきており、カゼミロはマンUに移籍してからまだ本領を発揮できていないところがある。今回英『FourFourTwo』が『現世界最高の守備的MFランキングTOP10』を作成しているが、2人はトップ3から漏れている。
10位:セルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)
9位:カゼミロ(マンチェスター・ユナイテッド)
8位:ファビーニョ(リヴァプール)
7位:デクラン・ライス(ウェストハム)
6位:マルコ・ヴェッラッティ(パリ・サンジェルマン)
5位:オーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード)
4位:エンゴロ・カンテ(チェルシー)
3位:マルセロ・ブロゾビッチ(インテル)
2位:ジョシュア・キミッヒ(バイエルン)
1位:ロドリ(マンチェスター・シティ)
注目は、やはり1位と2位だ。2位のキミッヒはドイツ代表の中盤をコントロールする存在で、ロドリもスペインを中盤の底から支えている。マンCでは長らくフェルナンジーニョがその役割をこなしてきたが、今はロドリだ。評価は着々と上がり、ついに同メディアから1位に選ばれるまでになった。
ドイツとスペインは日本代表がワールドカップ・カタール大会で戦う相手であり、世界最高の守備的MFの1位&2位を相手にすることになる。何とか中盤をコントロールする2人を抑えなければ、日本も苦しい展開となるだろう。2人とも試合を通してボールロストの少ない選手だが、日本はどう抑えるのか。ここも勝負の分かれ目となりそうだ。
その他では、5位にチュアメニが入ってきていることも特長的だ。フランス代表でも影響力が強くなってきており、カンテと順位が入れ替わる日もそう遠くはないか。次々とワールドクラスの守備的MFが出てくるあたりにフランスの恐ろしさが表れている。チュアメニもワールドカップで本格ブレイクする可能性のある選手だ。