サッカー日本代表はFIFAワールドカップ・カタール大会開幕を2カ月後に控える中、今月27日のキリンチャレンジカップ2022・エクアドル戦を0-0で終了。ドイツ開催にもかかわらず、スタジアム内で日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長解任を求める横断幕が掲げられたことがSNSで話題を呼んでいる。

 日本代表は森保一監督のもと、カタールW杯アジア最終予選・グループBを2位で終えてカタールW杯出場権を獲得。今年6月にブラジル代表やチュニジア代表などと対戦したほか、今月にはドイツ・デュッセルドルフのエスプリ・アレーナでキリンチャレンジカップ2試合に臨んだ。

 そんな中、エクアドル戦では日本代表ゴール裏で「田嶋OUT」と書かれた横断幕を掲げられていることが話題に。好セーブ連発のGKシュミット・ダニエル(30)の背後に映りこんでいる横断幕に対して、ツイッターでは「田嶋OUTで笑った」、「シュミット・ダニエルよりも田嶋OUTに目がいく」、「100点の写真出てきた」という声が上がっている。

 ただとあるSNS投稿によると、横断幕を掲げたのは浦和レッズサポーターであるとのこと。当該者はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝2ndレグの開催地を巡って、JFAや田嶋幸三会長に抗議の意思を示すことが目的だったという。

 するとツイッターでは、当該者に対して「ナイス」、「同意」、「どこサポとか関係なしに田嶋OUT」といったコメントが寄せられている一方で「代表戦と浦和は関係ない」、「場違いだ」などと否定的な意見も上がっている。

 浦和レッズは来年2月のACL決勝2ndレグ開催地について声明を発表。埼玉スタジアム2〇〇2の芝改修工事の工期短縮や延期を巡る埼玉県との交渉が難航していることを明らかにしているが、サポーター有志一同は埼玉スタジアム2〇〇2での開催実現にむけて署名活動を行っている。

 また埼玉スタジアム2〇〇2の芝改修工事を巡っては、JFAが昨年に埼玉県との交渉で工期の延期で合意。今年1、2月にFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選2試合の開催が実現している。

 そのため、日本代表戦開催のために工期延期が認められてACL決勝戦開催では認められないことに不満を持つサポーターが続出。JFAや田嶋幸三会長に対する批判が巻き起こっている。