最前線の人選にはいつも悩まされる

27日にエクアドル代表と対戦した日本代表。0-0での引き分けとなり、9月の代表戦は無敗で終えることになった。

2試合ともに守備陣は奮闘しており、無失点。エクアドル戦ではシュミット・ダニエルがPKをセーブするなど、輝きを放った。一方攻撃陣はアメリカ戦でこそ2ゴール奪ったが、エクアドル戦はノーゴールに。

以前から指摘されていたことではあるが、森保ジャパンはストライカーを生かせない。この2試合でセンターフォワードとして上田綺世、古橋亨梧、前田大然、町野修斗が出場したが、ゴール前で怖さのある選手はいなかった。

ただ彼らにも強みはあり、上田であれば体の強さを生かしたキープ力、前田であれば快足を武器に守備面で貢献する。CFはゴールを決めることだけが仕事ではなく、他のタスクもこなす必要がある。そう考えれば優秀な駒は揃っている。

ブラジルメディア『ge.globo』は9月の2戦で起用されたストライカーは地位を確立することができず、森保一監督は大迫勇也を呼び戻す可能性があると主張する。

フル代表では57試合に出場し、25ゴールと現代表では誰よりもゴールを奪っている大迫。森保監督からの信頼は厚く、アジア最終予選ではほとんどの試合で先発した。直近の先発はアジア最終予選サウジアラビア戦とかなり前の話で、コンディション不良などが理由で森保監督は大迫を招集していない。

CFの枠はこれまでの傾向から3枠だと予想でき、大迫が戻る場所はある。現状当確に近いのは守備面での貢献が期待できる前田のみであり、上田はまだアピールが足りない。古橋はセルティックでこそ輝けるが、日本代表では彼のために時間を作りパスを出せる選手がおらず、本来の実力を発揮できていない。大迫自身もアジア最終予選からパフォーマンスが向上したとは思えないが、今のFW事情から来ると、復帰の可能性はゼロではない。W杯を知る男であり、森保監督はCFの人選をどうするのか。