サッカー日本代表のMF鎌田大地(26)はFIFAワールドカップ・カタール大会を2カ月後に控える中、今月23日のキリンチャレンジカップ2022・アメリカ戦で先制ゴールをマーク。所属クラブのアイントラハト・フランクフルトでも中心選手として活躍しているだけに、米メディア『ESPN』から高い評価を得ている。

 鎌田大地はカタールW杯アジア最終予選で出場機会に恵まれず、今年3月には負傷していないにもかかわらず招集外となっていた。しかしフランクフルトをUEFAヨーロッパリーグ優勝に導くと、今年6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカーでは4試合中3試合でプレーしていた。

 そしてアメリカ戦では森保一監督が「4-2-3-1」の布陣を再び採用すると、トップ下で躍動。27日のエクアドル戦でもASモナコ所属FW南野拓実(27)にかわって途中出場し、何度もチャンスメイク。防戦一方の試合展開を一変させた。

 一方、南野拓実は所属クラブのASモナコで大不振。カタールW杯アジア最終予選では主力選手という立ち位置だったがエクアドル戦では攻撃面で違いを生み出せず、鎌田大地と明暗が分かれている。

 『ESPN』は日本代表の分析で鎌田大地を「最も価値を上げた選手」に選出。「本田圭佑と香川真司が日本代表から離れて以降、司令塔の必要性が叫ばれている。その中で鎌田大地はゆっくりと、しかし確実に真の選択肢に浮上している」

 「アイントラハト・フランクフルトでは、今季ブンデスリーガ開幕からわずか6試合で4ゴールを挙げ、アメリカ戦でも先制ゴールをマークした。そのフリースコアぶりを発揮している鎌田大地は、ワールドカップまでにトップ下を手中に収めるかもしれない」と綴り、カタールW杯本大会でのスタメン出場が濃厚との見解を示した。

 またキリンチャレンジカップ2試合における日本代表の戦いぶりについては「アメリカ戦での勝利は、アメリカ代表のパフォーマンスが低調だったとはいえ、日本代表のプレスが効果的に機能するように見えたことから、ポジティブな結果と見なす必要がある」

 「エクアドル戦での引き分けはそれほど評価できるものではなかったが。ただ2試合連続無失点は、スペイン代表やドイツ代表との対戦を前に良い兆候である」と分析。カタールW杯にむけての好材料に、守備面で結果を残したことを挙げている。