苦戦している

昨季は久保建英が所属しており、日本での知名度が高いマジョルカ。今季もスペイン1部ラ・リーガで戦っており、2勝2分2敗で10位と健闘している。

そんなマジョルカで躍動しているのが韓国代表のイ・ガンインだ。バレンシア出身21歳のアタッカーで、昨季の夏に完全移籍でマジョルカに加わった。初年度からリーグ30試合に出場するなど居場所を掴んでおり、1ゴール2アシストを記録してチームの残留に貢献している。

今季は2年目とさらに勢いを増し、開幕から全試合に先発しており、1ゴール3アシストと、すでに昨季の数字を越えている。4得点に関与はチームでトップの数字であり、韓国の至宝がマジョルカをけん引している。

そういった活躍もあり、9月の代表戦を戦う韓国代表に招集されている。ここ最近は招集外が続いており、最後に韓国代表としてピッチに立ったのは2021年3月25日、日本が3-0で勝利した日韓戦までさかのぼる。

しかしコスタリカ戦(2-2△)、カメルーン戦(1-0〇)ではベンチ入りするも出番はなく、所属クラブであるマジョルカに戻ることに。

「すべての選手を出場させることは簡単ではない。9月に行った2試合で、イ・ガンインが出場するタイミングがなかった」

韓国メディア『スポーツソウル』ではイ・ガンインが出場できない理由をパウロ・ベント監督が説明している。

韓国代表は海外で活躍するアタッカーが多く、イ・ガンインが入る込める隙間がなかったとも考えられる。3トップではソン・フンミン、ファン・ヒチャン、ファン・ウィジョがおり、フライブルクで堂安律のチームメイトであるチョン・ウヨンもいる。カメルーン戦では彼がソン・フンミンと縦関係になっており、代表での序列はイ・ガンインより高いのだろう。

クラブでは主力級の活躍を披露するも、代表での地位はまだ築けていないイ・ガンイン。韓国代表の次の試合はワールドカップ・カタール大会の本戦ウルグアイ戦であり、そこにイ・ガンインの姿はあるのだろうか。