アジアカップの時は想像以上に強かったが……
2019年2月1日、日本代表はアジアカップ決勝でカタール代表に1-3のスコアで敗れた。エースのアルモエズ・アリ、相棒で万能タイプのFWアクラフ・アフィーフに得点を決められるなど、カタールの想像以上の強さに驚いた人も多いだろう。
その後カタールは日本代表とともにコパ・アメリカ2019にも招待され、そこでもパラグアイと2-2で引き分けるなど奮闘。ワールドカップ開催国として期待感は確実に高まっていた。
しかし、状況が少し怪しくなってきた。昨夏に北中米で行われたゴールドカップにも参加してベスト4まで駒を進めたところまでは良かったのだが、そこからカタールが崩れ始めた。カタールは欧州予選グループAにも参加していたのだが、9月にはセルビア代表に0-4、ポルトガル代表に1-3、10月のポルトガルとの再戦は0-3、セルビアにはまた0-4、アイルランド代表にも0-4で敗れるなど、欧州勢に圧倒的な差をつけられてしまった。
結局カタールはこの欧州予選グループAでルクセンブルク、アゼルバイジャン、エルサルバドル相手に1勝ずつしか挙げられなかった。それがどう影響したかは分からないが、今年に入ってからもカタールはU-23クロアチア代表に0-3で敗れたり、今月24日にもワールドカップへ出場するカナダ代表に0-2で敗れるなど結果が出ていない。
このことから、仏『Foot Mercato』はワールドカップへ開催国がかなり危険な状態にあると取り上げている。開催国のカタールはグループステージでセネガル、オランダ、エクアドルと対戦することになっているが、今のままではグループを抜け出すのは厳しいと言わざるを得ない。開催国があっさり3連敗なんてシナリオもあるかもしれない。
同メディアはアジアカップで日本を撃破した時に最高潮に達したとカタールの4年間を振り返っているが、あの時のカタールがピークだったのだろうか。アジア勢としてワールドカップで意地を見せてほしいところで、アジアカップ2019の時のカタールは確かに強かった。開催国のホームアドバンテージは力となるはずだが、カタールは本番へ再びピークを持ってこられるだろうか。