かつてセレッソ大阪やモンテディオ山形でプレーしていた日本代表MF坂元達裕(25)は、現在ベルギー1部KVオーステンデの主力選手として活躍。同選手は今月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合で招集外だったが、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー入りを諦めていないようだ。29日、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』が伝えている。

 坂元達裕は今年1月にセレッソ大阪からKVオーステンデへレンタル移籍すると、早速レギュラーに定着。左サイドやトップ下の前線の複数ポジションで起用される中、リーグ戦ほぼ全試合で先発出場。シーズン終了後に買い取りオプション行使による完全移籍が決まっていた。

 そして今季はここまでリーグ戦9試合中5試合に先発出場し、2アシストをマーク。先月に鼠径部を痛めたことにより2試合を欠場したが、主力選手として活躍している。

 一方日本代表では、昨年6月のカタールW杯アジア2次予選・タジキスタン戦でデビュー。しかし最終予選では一度も招集されず、今年6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカーにくわえて今月のキリンチャレンジカップ2試合でもメンバー外だった。

 それでも坂元達裕は『Het Nieuwsblad』のインタビューで「また代表メンバーに選ばれるように頑張りますよ。もちろん、まだワールドカップのメンバー入りへ諦めていません」とコメント。KVオーステンデでのプレーによりアピールする姿勢を見せている。

 また『Het Nieuwsblad』は「家族がそばにいないにもかかわらず、坂元達裕はKVオーステンデで自分の道を切り開いている。コーチングスタッフ、チームメイト、サポーターは、彼の仕事ぶりを高く評価している」と綴り、同選手を絶賛している。

 なお日本代表の森保一監督は、今月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合で30選手を招集。ヴィッセル神戸所属FW大迫勇也(32)やVfLボーフム所属FW浅野拓磨(27)、ボルシア・メンヒェングラートバッハ所属DF板倉滉(25)の3選手がメンバー外となっていた。

 日本サッカー協会は11月1日にカタールW杯日本代表メンバー26名を公式発表する。1年以上代表戦から遠ざかっている坂元達裕が名を連ねることはあるのだろうか。