スタッド・ドゥ・ランスに所属する日本代表FW伊東純也が1ゴール1アシストの大活躍も、直後にまさかの一発退場となった。それでもフランスメディアのマン・オブ・ザ・マッチに選出されている。

■1G1Aの大活躍

 リーグアン第9節、トロワ対ランスが現地時間10月2日に行われた。試合は2−2のドローに終わっている。ランスに所属する伊東は2トップの一角としてリーグ戦7試合連続のスタメン出場となった。

 試合が動いたのは前半12分。右サイドに流れた伊東がボールを受けると、中央に高速クロスを供給。このボールにフォラリン・バログンがダイレクトで合わせてランスが先制に成功した。前半は1−0で終了し、後半に折り返す。

 後半6分、ランスGKイェフバン・ジウフがゴール前でまさかのコントロールミス。パスミスを拾われて、ウィルソン・オドベールにゴールを決められた。そして1−1で迎えた後半9分、伊東のゴールが炸裂する。

 右CKのこぼれ球をアレクシス・フィリプが右サイドで拾うと、中央へクロスを供給。伊東がこれを豪快なボレーシュートで合わせ、ランスに勝ち越しゴールをもたらした。

 勝ち越しに成功したのも束の間、まさかの事態が起きてしまう。後半11分、伊東は競り合った直後にマイボールにするべく相手へプレスをかける。だが、伊東がジャクソン・ポロソにスライディングタックル。しかも、伊東の足裏がポロソの足に入る。これが危険タックルとして、伊東にレッドカードが提示された。1ゴール1アシストの大活躍でランスサポーターを沸かせた伊東だったが、まさかの退場劇となってしまった。

■マン・オブ・ザ・マッチ選出

 一人少ない状況となってしまったランスは試合終了間際の後半45分、ポロソのゴールが決まって土壇場で同点。結局、試合は2−2のドローに終わってしまった。

 フランスメディア『Madein Foot』は退場処分となってしまった伊東をマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出している。寸評では「ランスのフロントがこの選手を発掘したことに、我々が日に日に理解していることは間違いない」などと伊東を評価している。

 危険タックルで退場処分となってしまった伊東だが、1ゴール1アシストとプレー自体は好調。今後の巻き返しに期待したい。