【プレミアリーグ】クリスタルパレス1-2チェルシー(日本時間10月1日/セルハースト・パーク)

まさに11人目のフィールドプレーヤーだった。DFラインの裏に出されたボールに秀逸なカバーリングを見せたGKが、ダイレクトで蹴ったボールを最前線の味方に繋ぐ。ワールドクラスのプレーに現役GKも大興奮となった。

【映像】まさに11人目のフィールドプレーヤー

チェルシーのスペイン代表GKケパが、あっと驚かせるようなプレーを見せた。クリスタルパレスとのロンドン・ダービーに臨んだチェルシーは、先制を許しながらも前半のうちに同点に追いついて試合を折り返した。

迎えた50分、チェルシーがクリスタルパレスを押し込んでいく。センターバック2人が、相手陣内に入り込むほど高い位置でプレーするも、これが仇となる。U-21フランス代表DFフォファナの縦パスがカットされてカウンターのピンチ。広大なスペースがあるディフェンスラインの裏へとロングボールを蹴られた。

このピンチを救ったのがケパだ。持ち場を離れて、全速力でボールの落下点に入ると、そのままダイレクトでボールを蹴る。クリアかと思ったボールは、前線のドイツ代表FWハヴァーツの下へとピタリ。ピンチを凌ぎ、すぐさまチャンスにつなげる様は、まさに『11人目のフィールドプレーヤー』だった。

このプレーについて大宮アルディージャのGK南雄太は「素晴らしい判断でしたね。少し読んでいた感じもありました」とコメント。ワールドクラスのプレーを称賛した。

ケパは本来、セネガル代表GKメンディの控えGKの立ち位置。しかし今シーズンのメンディは不安定なパフォーマンスを見せていることもあり、新指揮官であるポッター監督は初陣となったチャンピオンズリーグのザルツブルク戦でケパを起用した。クリスタルパレス戦でも、2試合続けてケパにゴールを守らせている。

2020年11月に行われたオランダ代表との親善試合以降、スペイン代表に招集されていないが、チェルシーでの活躍次第では復帰の可能性があるかもしれない。カタール・ワールドカップでは日本と対戦するだけに、今後のケパの活躍は注目だ。

(ABEMA/プレミアリーグ)