シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也(34)が8日、ブンデスリーガ第9節・バイエル・レバークーゼン戦で低調なパフォーマンスを露呈。現地メディアからチーム内最低評価を受けるなど、FIFAワールドカップ・カタール大会前に不安を抱えている。
吉田麻也はシャルケ移籍1年目から副キャプテンを任せられる中、前節まで全試合フル出場。ただ8月27日のブンデスリーガ第4節・ウニオン・ベルリン戦では5失点に関与したほか、現地メディアからは再三にわたり「ブンデスリーガで通用するスピードに欠けている」と指摘されている。
そんな中で迎えたレバークーゼン戦では前半から攻め込まれる中、フランス代表FWムサ・ディアビ(23)やオランダ代表MFジェレミー・フリンポン(21)とのマッチアップで苦戦。シャルケは38分に先制ゴールを許すと、わずか3分後に追加点を献上。後半にも2失点を喫して0-4で敗れている。
試合後、ドイツメディア『RUHR24』は吉田麻也に対して「6」(6段階評価で「1」が最高点)と最低評価を与えると「吉田麻也のスピード不足はキックオフ直後、ムサ・ディアビとの1対1で明らかになり、試合が進むにつれて何度も自身の弱点を露呈した」
「13分には、ジェレミー・フリンポンに対する素早いチャレンジで、警告を受けた。79分に交代したことにより退場の可能性はなくなったが、おそらく大きな違いはなかっただろう」と酷評するなど、敗因を同選手のパフォーマンスに求めた。
ただシャルケはDFセップ・ファン・デン・ベルフ(20)の負傷離脱もあり、センターバックの枚数が不足。レバークーゼン戦で今季初めて途中交代となった吉田麻也に頼らざるを得ない状況となっている。
なお吉田麻也は、カタールW杯アジア最終予選やキリンチャレンジカップなどでほぼ全試合に先発出場。キャプテンとしてチームをけん引する一方、一部からはW杯本大会で同選手のベンチスタートを求める声が上がっている。ブンデスリーガにおける直近数試合のパフォーマンスにより、レギュラーから控え要員への格下げを望む声がさらに高まると考えられる。