日本代表MF遠藤航(29)やDF伊藤洋輝(23)らを擁するVfBシュツットガルトは10日、ペッレグリーノ・マタラッツォ監督の解任を発表。両選手はFIFAワールドカップ・カタール大会を控える中、所属クラブで序列低下の可能性があるようだ。
遠藤航は昨季につづき今季もキャプテンを務める中、ここまで公式戦全試合で先発出場。カタールW杯アジア最終予選でもほぼ全試合に先発出場すると、先月23日のアメリカ戦でフル出場したほか、27日のエクアドル戦では途中出場。カタールW杯出場はほぼ確実とみられている。
一方の伊藤洋輝は昨年6月、ジュビロ磐田からVfBシュツットガルトへ移籍。海外挑戦1年目から3バックの一角でレギュラーをつかむと、今季もここまで公式戦全試合でフル出場していた。また今年6月2日のキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦で日本代表デビュー。森保一監督へのアピールに成功すると、キリンチャレンジカップ2試合でもプレー。好パフォーマンスを発揮し、カタールW杯メンバー入りへ近づいていた。
ただ両選手は今月1日のブンデスリーガ第8節・ボルフスブルク戦後、コンディション不良により全体トレーニングを欠席。それでもチームが不振を極めていたこともあり、9日の第9節・ウニオン・ベルリン戦でも先発出場していたが、0-1と敗北。伊藤洋輝は右ふくらはぎを負傷し、後半途中で交代していた。
VfBシュツットガルトは今季ブンデスリーガでいまだに勝利がなく、3分6敗で18クラブ中17位に低迷。これをうけてクラブ幹部はマタラッツォ監督の解任に踏み切っている。
また『キッカー』の報道によると、同監督の後任候補にはホッフェンハイム元指揮官のセバスティアン・ヘーネス氏やフランクフルト元指揮官のアドルフ・ヒュッター氏の名前が挙がっているという。
マタラッツォ監督はこれまで遠藤航のキャプテンシーを何度も称賛していたほか、加入直後に伊藤洋輝をセカンドチームからトップチームに昇格させていた。両選手ともマタラッツォ監督から恩恵を受けていただけに、後任監督次第ではチーム内の序列に変化があると考えられる。