セルティック所属のFW前田大然(24)は不調により、11日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節・RBライプツィヒ戦でのスタメン落ちが濃厚に。FIFAワールドカップ・カタール大会代表メンバー入りにむけて不安を抱えている。
前田大然は今季ここまでリーグ戦で9試合中6試合に先発出場し、4アシストをマーク。ただCLグループステージでは決定機を外すなど低調なパフォーマンスに終始。8日のスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第10節・セント・ジョンストン戦では後半キックオフからピッチに立ったが、攻撃面で見せ場を作れなかった。
そんな中、英紙『デイリーレコード』は「前田大然はセント・ジョンストン戦で後半からプレーしたが、不確かなファーストタッチと不安定な連携プレーでペースを乱し、さらに緊張を強いられた」と、セント・ジョンストン戦における同選手のパフォーマンスに言及。
「前田大然のハードワークと適用能力に疑いの余地はないが、UEFAチャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦とシャフタール・ドネツク戦で犯した致命的なミスが重くのしかかっているように見える」と不調の原因を分析している。
その上でRBライプツィヒ戦での起用法については「RBライプツィヒ戦での先発出場は難しい。ジョタ、古橋享梧、リエル・アバダの前線3トップをファンは望んでいるだろう」と見解を述べている。
またセルティックの専門サイト『リード・セルティック』は今月7日、先週まで前田大然の先発出場が続いていたことについて「アンジェ・ポステコグルー監督にとって、お気に入りの選手だ。ポステコグルーには前田大然に対する盲点があるように思える」とアンジェ・ポステコグルー監督の起用法を批判していた。
なお前田大然は先月、ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合で日本代表メンバー入り。ヴィッセル神戸所属FW大迫勇也(32)やVfLボーフム所属FW浅野拓磨(27)が不在の中、23日のアメリカ戦では持ち味のスプリント能力により相手守備陣にプレッシャーをかけるなど、自身の持ち味を存分に発揮。国内からは前田大然のカタールW杯代表メンバー入りを望む声が沸き起こっていた。
それだけにカタールW杯開幕まで1カ月半となる中での同選手不振をうけて、日本代表の森保一監督がどのような決断を下すのか注目が集まる。