セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督が、決定機を逃し続けている日本代表FW前田大然について言及した。イギリス『デイリー・レコード』が伝えた。
2022年1月に横浜F・マリノスからレンタル移籍でセルティックに加入した前田。横浜FM時代に飛躍を遂げるキッカケとなったポステコグルー監督に引き抜かれ、自身2度目の海外挑戦を果たした。
爆発的なスピードはヨーロッパでもトップクラス。2シーズン目を迎えた今シーズンは左ウイングでレギュラーとしてプレーしている。
しかし、ここまでスコティッシュ・プレミアシップで9試合に出場し4アシスト。チャンピオンズリーグ(CL)も4試合に出場したのみ。リーグカップで1試合に出場し1ゴールを記録している。
多くのチャンスに顔を出し、アシストも4つを記録しているが、日本代表の試合でもゴールは奪えず。今シーズンは日本代表も合わせて17試合でわずか1ゴールに終わっている。
何度となく決定的なシーンを迎えている今季の前田だが、ゴールは遠く、11日に行われたCLグループF第4節のRBライプツィヒ戦でも2度の決定機を逸してしまい、チームも0-2で敗戦。CLから早々と敗退が決まってしまった。
結果が評価に大きく左右するヨーロッパにおいて、これだけの決定機でゴールを決められていないことで、懐疑的な目を向けられ始めている状況だ。
もちろん前線からのプレス、スプリント、チャンスメイクに絡む部分など、数字に残らないところの貢献はあるものの、やはり数字が全てをモノを言うことに。ポステコグルー監督もその点を理解しているとしながら、前田はまだまだ発展途上の選手であると強調。ゴールを決めることを学ぶ必要があるとしながらも、見捨てることはしないと語った。
「ただの我慢だ。人々が最終的な結果を見ていることは知っているが、大然はライプツィヒに対して幾つかの場面で不運だった」
「彼は途方もなく高い稼働率を誇る。先週から、彼らの右サイドは脅威になると感じていたが、彼の守備は傑出しており、それがチームに貢献している」
「しかし、彼はフィニッシュと本当に重要な最終的な成果という点で、試合のもう1つの側面を学ばなければならない」
「彼はあのポジションに入って行き続けている。どの試合もそうだが、ゴールがなかなか決まらない。ただ、彼もまた完成された選手ではなく、ただ見捨ててしまうということはできない」
また、そのことは前田に限った話ではなく、今のチームには成長中の選手が多いとコメント。全てのことが成長に繋がり、今のサッカーを続けることが試練であり、今後花開くことに繋がるとした。
「我々は全ての選手と一緒に辛抱強く付き合っていく必要がある。ジョー・ハートを除けば、残りの選手たちを年齢的にも経験的にも、彼らにとっては大きな飛躍を遂げることになる」
「私は我々がプレーしたいやり方に対し、とても野心的だ。それは彼らにとって試練にもなる」
「ただ、我々が進む道に落胆することはない。むしろ、私はこの道を進み続けることに励まされている」