明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ所属のFW宮城天(21)は、スーパーサブとしてクラブの上位躍進に貢献。ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC所属の日本代表MF三笘薫(25)がプレミアリーグで活躍する中、宮城天もフランス国内で注目を集めているようだ。

 宮城天は2020年に川崎フロンターレのトップチームへ昇格するとともに、カターレ富山へ期限付き移籍。復帰1年目の2021シーズンにJ1リーグ14試合の出場で2ゴールをあげると、今季もここまでリーグ戦で20試合に出場。AFCチャンピオンズリーグ東地区グループステージでは全6試合でプレーしていた。

 そんな中、フランス2部ASサンテティエンヌの専門サイト『Peuple-Vert』は13日に「日本発のローコストソリューション!」と見出しをうち、宮城天の特集記事を掲載。左ウイングを本職とするFWレニー・ピントール(22)のパフォーマンスについて「ASサンテティエンヌを納得させていない」と批判した上で、宮城天の獲得を推奨している。

 宮城天の現状については「出場機会が少ない中でも、途中出場で興味深いパフォーマンスを見せている。潜在的なターゲットとして考慮されるには十分だ」とし、ポジショニングの巧さやボールを持った時のクオリティとあわせて高く評価している。

 またドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』から引用した上で「宮城天と川崎フロンターレの契約は来年1月に満了を迎える。もしこれが本当ならば、金銭面で獲得の実現性が高まる。それにJリーグクラブは、ヨーロッパのクラブとの取引でそれほど貪欲ではない」と、フリートランスファーで獲得できる可能性にも触れている。

 さらに『Peuple-Vert』は、元川崎フロンターレ所属選手の三笘薫がブライトンで活躍していることにも言及。三笘薫と宮城天がともに左サイドでプレーしていることに触れた上で「宮城天と三笘薫の特徴は似ている部分があり、両者は比較可能」と見解を示した。

 なおASサンテティエンヌは昨季、リーグアンで18位に終わると、入れ替え戦で敗れて2部に降格。今季はここまで11試合を終えて勝ち点8の獲得にとどまっており、20クラブ中18位に沈んでいる。