【プレミアリーグ】リーズ0-1アーセナル(日本時間10月16日/エランド・ロード)

  アーセナルの守護神・ラムズデールは正真正銘"真の男"だった──。1対1の至近距離で強烈なシュートが股間を直撃したにもかかわらずプレーを継続。そして、ボールを死守した直後に悶絶。ゴールを守り抜いた勇敢なプレーにファンは「感動した」と喝采をあげた。

【映像】至近距離の強烈シュートが股間直撃で悶絶

 結果的に、1-0でアーセナルが逃げ切ったことを考えても、この試合の最大の功労者はイングランド代表GK・ラムズデールをおいて他にいないだろう。まさに、体を張った。

 52分のことだ。アーセナルは最終ラインのパス交換からゲームを組み立てようとしていたが、フランス代表・サリバのトラップが乱れたミスから、ボールを奪われてしまう。

 インターセプトからそのままGKとの1対1に持ち込んだのは、リーズのイタリア代表・バンフォードだ。チームをけん引するエースはすかさずシュートに持ち込んだが、ここはラムズデールの好守が光った。不用意に飛び込むのではなく、ギリギリまで待ち構えて、シュートコースを消す大きな"面"をつくって、近距離フィニッシュをシャットアウトしてみせた。

 そのこぼれ球を相手に拾われ、再びバンフォードがフィニッシュに持ち込もうとしたが、ラムズデールが反応してボールを死守。いずれにせよチームを救う勇敢なビッグプレーだったが、直後、異変が起きる。ラムズデールが股を押さえながら、悶え苦しんでいたのだ。

 実は、最初のシュートが股間を直撃していた。ABEMAの視聴者は「よくすぐ動けたな」「値千金」「痛みに耐えてよく頑張った」「感動した」と彼のプレーを賞賛したが、まさにその通りだ。おそらく、男性なら誰もが理解できる究極の痛みが体を駆け巡るなかで、彼はすぐに起き上がり、プレーを続けたのだ。まさに"値千金"のスーパーセーブだった。

 アーセナルの守護神はこの試合、他に何度も好守を連発し、チームは無失点で勝利。再三にわたって攻め込まれながら1点差で逃げ切った立役者は、間違いなくラムズデールだろう。アーセナルは苦しみながらも今季9勝目をマークし、引き続き首位をキープした。
(ABEMA/プレミアリーグ)