シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也(34)は18日、DFBポカール(ドイツ国内カップ戦)2回戦でフル出場。ホッフェンハイム相手に1-5で敗れたことにより、現地メディアから最低評価を与えられた。

 吉田麻也は今季ここまで公式戦全試合で先発出場。ただ8月27日のブンデスリーガ第4節・ウニオン・ベルリン戦で5失点に関与したほか、現地メディアからは再三にわたり「ブンデスリーガで通用するスピードに欠けている」と指摘されている。

 また今月8日の第9節・バイエル・レバークーゼン戦では、爆発的なスピードを兼ね備えるフランス代表FWムサ・ディアビ(23)やオランダ代表MFジェレミー・フリンポン(21)とのマッチアップで苦戦。試合後にドイツメディア『RUHR24』から「6」(6段階評価で「1」が最高点)と最低評価を受けていた。

 シャルケの下位低迷とともに周囲からの批判が強まる中、吉田麻也はホッフェンハイム戦でも3バックの中央でフル出場。しかしシャルケは前半だけで3ゴールを許すと、後半キックオフから63分までにも2失点。4試合つづけて3失点以上と守備が崩壊した。

 試合後、ドイツメディア『RUHR24』は吉田麻也ら7選手に「6」と最低評価を与えるなど、チーム全体を酷評。吉田麻也については「この日本代表選手は先週金曜日のブンデスリーガ・ホッフェンハイム戦からパフォーマンスを改善することはなかった。スピードという点で吉田麻也はホッフェンハイムの攻撃陣に完全に劣っており、つねに遅すぎた」と再びスピード不足に言及。

 「3失点目のシーンでは、ディフェンス陣をまとめることができず、デニス・ガイガーのスルーパスからモアネス・ダブールにゴールネットを揺らされた」と、43分に失点シーンにおける同選手のプレーにも触れている。

 また『西部ドイツ新聞』はホッフェンハイム戦で大敗したにもかかわらず、シャルケ幹部はフランク・クラマー監督を続投させると予想。先月12日にVfLボーフムの指揮官を解任されたトーマス・レイス氏が後任候補に挙がっているが「シャルケはレイス氏の手腕に疑問を抱いているはずだ。単にクラマーの代わりとなる監督を欠いている」と見解を述べている。