ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。2018年ロシアW杯でフランスの優勝に貢献したアントワーヌ・グリーズマンにまつわるNetflixのドキュメンタリー映画『アントワーヌ・グリーズマン:レジェンドの誕生』で彼の知られざる素顔が明かされている。

スペインのレアル・ソシエダで大きな活躍を見せ、チームをリーグの2部から1部へ昇格させるのに貢献したグリーズマン。2014年にはアトレティコ・マドリードへ移籍した。移籍当初は考え方、練習の仕方や厳しさの違いに慣れるのに大変だったと彼は振り返る。

 アトレティコを率いる“チョロ”ことディエゴ・シメオネ監督がグリーズマンをタッチライン沿いだけでなくミッドフィールドに置いたのも功を奏した。グリーズマンは「チョロとチームメイトのおかげで皆のために努力することが好きになった」と自身のプレーや意識に変化が生まれたことを明かす。

フランス代表監督のディディエ・デシャンもグリーズマンの成長を感じた1人だ。「シメオネ率いるアトレティコで彼は“チームへの愛”を習得しました。見ていてわかりますよ。頂点に立てる男ですが、控えることもわかっていて、皆と協力するんです」。

グリーズマンは2015-2016年シーズンに最優秀選手タイトルを獲得し、アトレティコはUEFAヨーロッパリーグ2017-18で優勝を果たした。だがその直後、グリーズマンとバルセロナとの契約交渉に対してファンがブーイングする騒動もあった。チームに残ることを決めたグリーズマンは「ここが好きだ。チームメイトが大好きだ。コーチが大好きだ。僕に愛情を与えてくれた。コーチが僕を引き止めてくれた、チームメイトも。チームが皆で僕を引き止めてくれたんだ。本当にうれしかったよ。残ってよかったと思う」とそのときの思いを語っている。

アトレティコのチームメイトからは「皆に好かれている。バルサはメッシ、レアルはロナウド、ここではグリズーだ」という声も上がり、ジャーナリストのシルビア・バルバからは「アトレティコではエースで模範選手ですが、チームやシメオネのおかげでそうなれたわけです。自分がここまで来られた理由をよくわかっていますね。“良い選手”から“世界レベルの選手”に成長したんです」とチームでの成長を認められたグリーズマン。彼は「メッシやロナウドと肩を並べるところまで上ったんです。世界のトップ5に入るでしょう」と評価されるまでの進化を遂げていたのだ。
 

FIFA ワールドカップ カタール 2022 完全ガイド by ABEMA
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