ASモナコ所属の日本代表FW南野拓実(27)は、かつてセレッソ大阪やリバプールなどでプレー。FIFAワールドカップ・カタール大会を1カ月後に控える中、同選手のセレッソ大阪在籍時に打ち立てたギネス記録がイギリス国内で再び注目を集めている。

 南野拓実はセレッソ大阪の下部組織で頭角を現すと、2013年にトップチームへ昇格。高卒ルーキーとしてクラブ史上初めてJ1リーグ開幕戦で先発出場するなど結果を残すと、プロ2年目の2014シーズン終了後にオーストリア1部の強豪レッドブル・ザルツブルクへ移籍している。

 また2020年1月にはザルツブルクからリバプールへ完全移籍。世界最高峰のクラブでの活躍が期待されていたが、出場機会減少に伴い昨年1月にサウサンプトンへレンタル移籍。2021/22シーズンもプレミアリーグで先発出場わずか1試合と厳しい立場に置かれると、今年6月にASモナコへ完全移籍している。

 そんな南野拓実について英紙『デイリースター』は19日、「南野拓実はリバプール在籍時に世界を熱狂させることはなかったが、少なくともかつて世界記録を保持していた。1分間で187人とハイタッチしたという奇妙な記録であり、セレッソ大阪でプレーしていた2014年に打ち立てられている」と紹介。

 選手本人はかつてリバプール公式チャンネルを通じて「セレッソ大阪主催による地域の方々のためのイベントでしたね。200人くらいがショッピングセンターに列を作っていたんです。当時僕はチームの中で一番若かったので、イベントに参加しました」

 「ハイタッチをしながらその列を走り抜けたんですけど、ギネスブックに載ることができましたね。とてもいい思い出ですし、今でもその話をすることがあります。リバプールでこんな風にゴールを祝ったら、嬉しいですね」と語っていた。

 ただ『デイリースター』は南野拓実のコメントを引用した上で「残念ながら、南野拓実はリバプールでの2年半で55試合に出場して14ゴールしか挙げられず、同じようにゴールを祝うことがあまりできなかった」

 「さらに彼は今、ハイタッチの記録さえも持っていない。2016年にアメリカで1分間あたり290回という記録が打ち立てられた」と綴るなど、同選手に否定的な見方をしている。

 なお南野拓実はASモナコ加入後、開幕当初からサイドハーフで先発起用やフィジカル面を重視するスタイルにフィットできず、先月中旬以降はレギュラーからベンチ要員へ降格。今月16日のリーグアン第11節・クレルモン戦では公式戦8試合ぶりに先発出場したものの、前半に味方選手が一発退場となったことをうけて21分に途中交代している。