アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(23)は今月16日、プレミアリーグ第11節・リーズ・ユナイテッド戦でフル出場。低調なパフォーマンスにより現地メディアから低評価を与えられる中、アーセナルOBも左サイドバックでスコットランド代表DFキーラン・ティアニー(25)ではなく冨安健洋が先発出場したことに疑問を抱いているようだ。

 冨安健洋は開幕当初、右サイドバックでイングランド代表DFベン・ホワイト(24)のバックアッパーという立ち位置だったが、今月9日のプレミアリーグ第10節・リバプール戦では今季初めて左サイドバックでフル出場。エジプト代表FWモハメド・サラー(30)とのマッチアップを制し、勝利に貢献していた。

 ただリーズ戦では、ボールロストなど不安定なパフォーマンスを露呈。試合中にチームメイトのスイス代表MFグラニト・ジャカ(30)から叱責を受けたほか、現地メディアからも厳しい評価を与えられている。

 アーセナルの左サイドバックでは、冨安健洋がティアニーをベンチへ追いやる格好となっている。また開幕当初レギュラーを張っていたウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコ(25)が復帰に迫っており、ティアニーの出場機会減少が予想されている。

 そんな中、元アーセナル所属選手のナイジェル・ウィンターバーン氏は英メディア『Ladbrokes』のインタビューで「リバプール戦でモハメド・サラーと冨安健洋をマッチアップさせたことは理解できる。だが、ミケル・アルテタ監督がリーズ戦でなぜティアニーではなく冨安健洋を先発起用したのか、その質問には答えられない」

 「リバプール戦での活躍に対する評価が理由と言われるかもしれない。ただリバプール戦からリーズ戦までの間にヨーロッパリーグの試合があったし、ティアニーはその試合で良いプレーを見せていた」と言及。ティアニーよりも冨安健洋の起用を優先するアルテタ監督の采配に対して不満を覗かせた。

 アーセナルは20日にUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第2節延期分・PSVアイントホーフェン戦を控えている。左サイドバックの起用法を巡って論争が沸き起こる中、アルテタ監督の決断に注目が集まる。