日本サッカー協会は11月1日にFIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー26名を公式発表する。その発表を前に、フランスメディア『Essonne info』が前線の布陣を予想。明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸所属のFW大迫勇也(32)やセルティック所属FW古橋享梧(27)らに触れている。

 森保一監督はカタールW杯アジア最終予選で大迫勇也を主に前線1トップで先発起用。同選手がメンバー外の時にはVfLボーフム所属FW浅野拓磨(27)をスタメンに抜てきしていた。

 ただ先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2022では、大迫勇也と浅野拓磨いずれもコンディション不良によりメンバー外に。アメリカ戦ではセルティック所属FW前田大然(24)がスタメンに抜てきされたほか、後半から湘南ベルマーレ所属FW町野修斗(23)が出場。エクアドル戦では古橋享梧やサークル・ブルッヘ所属FW上田綺世(24)にアピールのチャンスが与えられていた。

 『Essonne info』は20日に「日本代表のワールドカップ選考レースは大詰めを迎えている」と見出しをうち、代表選考の行方を予想。前線のメンバーについて「3月以降、大迫勇也を負傷により欠いていたため攻撃陣の最終メンバーを予想するのが難しい」

 「浅野拓磨と古橋亨梧はチャンスを与えられても説得力に欠けた。特に古橋享梧はセルティックでゴールスコアラーとして活躍しているが、日本代表戦では昨年6月以降ゴールを決めていない」

 「前田大然や上田綺世は、先月の親善試合でゴールを決めるためのテクニックを披露できなかった。元サンフレッチェ広島所属選手で森保一監督もよく知る浅野拓磨は、膝の怪我に苦しんでおり、ワールドカップ出場へ時間との戦いに直面している」と言及。

 「現時点では11月23日のグループリーグ開幕ドイツ戦で誰が先発するかはもちろんのこと、誰がカタールに飛ばないのか、誰もが気になっているところだ」と締めくくるなど、当確を予想できるストライカーがひとりもいないと主張した。

 なお大迫勇也についてはドイツ誌『シュテルン』が今月17日の特集記事で「ベルダー・ブレーメンを去った後、大迫勇也は日本でトップレベルの選手へ成長している」と評価。「大迫勇也はカタールW杯日本代表候補のひとりだ」と見解を述べている。