ヨーロッパリーグ(EL)・グループH第5節が27日に行われ、モナコ(フランス)とフェレンツヴァーロシュ(ハンガリー)が対戦した。

 モナコは今季のELで、9月8日に敵地で行われたツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)との開幕戦こそ1-0で辛勝したものの、続くホームでのフェレンツヴァーロシュ戦は0-1で落とした。トラブゾンスポル(トルコ)との連戦では、ホームで行われた第3節は3-1で勝利したものの、第4節ではミスからの失点で守備陣が崩れ、0-4と完敗。ここまでの2勝2敗で、グループ首位に立つフィレンツヴァーロシュとの一戦を迎えた。グループステージ突破のためには負けられないアウェイ戦となる。

 モナコは直近のリーグ・アン第12節リール戦(●3-4)からスターティングメンバー3名を入れ替え。ギジェルモ・マリパン、モハメド・カマラ、ケヴィン・フォラントが先発に名を連ねた。南野拓実はベンチからのスタートとなっている。

 試合は序盤からモナコがチャンスを作り出す。4分には敵陣でボールを奪って背後のスペースに送ると、抜け出したウィサム・ベン・イェデルが左足でネットを揺らした。しかし、ベン・イェデルのポジションがオフサイドだったため得点は認められず。続く5分には再び敵陣でボールを奪うと、右サイドに流れたフォラントが左足でクロスボールを送る。このボールはDFにクリアされるも、こぼれ球を拾ったベン・イェデルが左足でボレーシュート。この一撃はクロスバーを叩いた。

 均衡が破れたのは31分。アクセル・ディサシが強引な仕掛けで右サイドを突破し、グラウンダーのクロスボールを送る。ニアサイドに走り込んだベン・イェデルが軸裏シュートでファーサイドに流し込み、モナコが先手を取った。前半はこのまま終了している。

 後半に入ると徐々にフェレンツヴァーロシュもシュート本数を増やしていく。それでも、モナコは守備陣が集中を切らさず、無失点で時間が経過。しかし83分、トクマック・グエンのスルーパスに抜け出したクリストフェル・サカリアセンが左足でニアサイドを撃ち抜く。試合が終盤に差し掛かったところでフェレンツヴァーロシュが試合を振り出しに戻した。

 その後はモナコが攻勢を強めたものの、これ以上スコアを動かすことはできない。試合はこのままタイムアップを迎えた。フェレンツヴァーロシュは首位の座をキープ。一方、裏の対戦カードでツルヴェナ・ズヴェズダが勝利したため、モナコはトラブゾンスポルをかわして2位に浮上した。なお、南野に出番はなかった。

 次節は11月3日に行われ、モナコはホームにツルヴェナ・ズヴェズダを迎える。モナコはこの試合で勝利すれば、他会場の結果を待たずにグループステージ2位以内が確定する有利な状況だ。一方、フェレンツヴァーロシュは敵地でトラブゾンスポルと対戦する。

【スコア】
フェレンツヴァーロシュ 1-1 モナコ

【得点者】
0-1 31分 ウィサム・ベン・イェデル(モナコ)
1-1 83分 クリストフェル・サカリアセン(フェレンツヴァーロシュ)