左サイドでの先発が濃厚だ

22-23シーズンとなってから評価を高めたのがレアル・ソシエダの久保建英だ。昨季までは保有元のレアル・マドリードからローン移籍で複数のクラブでプレイしていたが、評価が安定せずワールドカップ・カタール大会の出場も危ぶまれていた。

それでも今夏の移籍市場でラ・レアルへの完全移籍を決断すると、すぐに躍動。イマノル・アルグアシル監督は従来のサイドではなくセカンドストライカーという新境地を久保に授け、久保は見事成長を遂げた。今の久保はラ・リーガの上位クラブで欠かせない存在となっており、11月1日に行われた日本代表メンバー発表では無事名前が呼ばれている。

『Opta』のデータによると、歴代でW杯メンバーに選出された中で最も若いのは当時18歳だった小野伸二で、21歳の久保は彼に次ぐ2番目の数字だという。

そんな久保はおそらく主力としてW杯に臨む。9月の代表ウィークでは[4-2-3-1]の左サイドハーフとして先発しており、ドリブルやパスから攻撃を活性化させている。またトップ下で起用される可能性もあり、鎌田大地とポジションを争う。

今季の久保はラ・レアルで高い守備強度を評価されている。何度も守備で効果的なスプリントを見せており、久保のプレッシングで相手のGKのミスを誘発し得点につなげる場面もあった。前田大然や浅野拓磨とスピードを武器とする選手は今回の招集メンバーには多く、久保は彼らと前線から積極的なプレッシングを披露することになるだろう。

日本サッカー界で現在最も大きな期待を寄せられている久保。今季の所属クラブでの活躍が期待をより大きなものにしており、カタールでの活躍に期待だ。