11月1日に発表されたカタール・ワールドカップの日本代表メンバーのうち、ベルギー1部シント=トロイデン(STVV)からはGKのシュミット・ダニエルが選出された。

 この選出を受け、独メディア『SPORT BILD』は同クラブを率いるベルント・ホラーバッハ監督に取材を敢行。シュミットについて、「私にとっては日本のナンバーワンだ。彼が先発起用されることにも疑問はない。トッププロとしての姿勢、勤勉さ、良心的な態度など、文句なしだ」と述べている。

「彼は性格としては内向的なんだが、チーム内で大きな尊敬を集めている人物だ。国際的な評価では、過小評価されていると思う。トップレベルのGKなので、ワールドカップでその評価を変えてくれることを期待している。フィールドの上では常に非常に冷静で、私たちがアドバイスしたのは『クロスをインターセプトする時などは思い切ってもっと大胆に前に出ろ』ということ。彼はそれを心に刻み、実戦し続けてくれている」
 
 また、シュミットに加えて香川真司、岡崎慎司、林大地、橋岡大樹を指導し、これまでには鈴木優磨、原大智、松原后といった日本人選手に接してきた指揮官は、カタールで母国代表と対峙する日本人プレーヤーの特長について、このように見解を示した。

「日本のプロフェッショナルは、信じられないほど規律正しく、勤勉で、常に協力し合い、互いに争うことが無いんだ。誰もが恥ずかしがって、何かに立候補することも珍しい。でも、好奇心が非常に旺盛で、学ぶのがとても早い。コーチとして、彼らとトレーニングするのは最高だよ。だが、フィールドの上では、日本人はやや甘すぎることも多い。冷酷さや、抜け目のなさがないんだ」

 ドイツと日本は11月23日にカタールW杯初戦で対戦する。ホラーバッハ監督の期待通り、シュミットは、そして森保ジャパンは世界の舞台で評価を塗り替えることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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