VfLボーフム所属のFW浅野拓磨は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバーに選出。セルティック所属FW古橋亨梧やヴィッセル神戸所属FW大迫勇也ではなく、万全の状態で臨めるか不透明な選手を招集した森保一監督に批判が沸き起こる中、ドイツ国内でも浅野拓磨のコンディションが不安視されている。

 浅野拓磨は9月10日のブンデスリーガ第6節・シャルケ戦で、相手選手と接触した際に膝を負傷。前半4分で途中交代すると、検査で「右膝の内側側副靭帯断裂」と診断。保存治療により数週間の離脱が予想される中、SNSを通じて自身の現状や思いをファンに報告している。

 またカタールW杯日本代表メンバー入りをうけて、今月2日には自身のブログを更新。「この角度からしか試合を見れなかったこの日から全てが今日に繋がってる。今日も明日に繋がってて今もいつかに繋がってる。4年半後に待っている夢に向けて再スタートしたあの日から4年半が経とうとしている」

 「まだ何も成し遂げてないし何一つ変わった事はないけど今も夢に向かえてることが全て。未来に待っている自分の夢に向かって今日からまた全力で頑張ります。『感謝。』」(原文ママ)と、ロシアW杯での日本代表落選に触れた上で、胸の内を綴っていた。

 ただ一方でドイツ紙『キッカー』は2日に「浅野拓磨にとって、かなりきつくなりそうだ」と見出しをうち、同選手の現状をリポート。「浅野拓磨はカタールW杯の日本代表のメンバーに入っている。しかし彼が実際にワールドカップに出場できるかどうかは、少なくとも数日後にVfLボーフムで再びプレーするかどうかに左右される」と見解を述べている。

 またVfLボーフムのトーマス・レッチュ監督によると、今月12日のアウクスブルク戦までに浅野拓磨が招集メンバーに復帰する可能性があるとのこと。ただ5日のドルトムント戦には間に合わないという。

 古橋亨梧や大迫勇也らが落選したことにより、日本国内のサッカーファンから浅野拓磨の選出に疑問の目が向けられている。それだけに同選手には、カタールW杯開幕前にブンデスリーガの舞台で好パフォーマンスを発揮することが求められる。