【プレミアリーグ】ウォルヴァーハンプトン2-3ブライトン(日本時間11月6日/モリニュー・スタジアム)

 ブライトンの日本代表MF三笘薫が止まらない。前節チェルシー戦に続いてウォルヴァーハンプトン戦でも先発メンバーに名を連ね、この試合でも対峙した相手DFをドリブルで翻弄。前半終了間際にはポルトガル代表DFセメードの裏を取り、相手のファウルを誘発して一発レッド。ラグビータックルを仕掛けた相手を退場に追いやった。

【映像】三笘を襲った“一発レッド”のラグビータックル

 この日、三笘薫とマッチアップしたセメードは、かつてバルセロナにも所属していた快速が売りのサイドバックで知られる。三笘は自身より欧州での経験が豊富なサイドバック相手にも果敢に仕掛け続け、ドリブルやパスで圧倒し続けた。44分にはセメードに空中戦で競り勝ち、同点弾となるプレミアリーグ初ゴールも記録。

 そして迎えた前半アディショナルタイム、三笘に完全に裏をとられ、前に入り込まれてしまったセメードは咄嗟に両手を出してしまい、ラグビーさながらのタックルでこの日本代表を止めてしまった。この決定機阻止に対し、三笘はすぐに起き上がり「カード!カード!」と審判にジェスチャーも交えながら激しく主張。審判はセメードにレッドカードを提示し、ウォルヴァーハンプトンは前半終了間際に1人を失うという厳しい状況に追い込まれた。

 ABEMA解説の福田正博氏も「これはファウルです。思わず止めてしまったって感じですね。縦パス一本入って、三笘は背後からファーストタッチで相手の前に入った。あのファーストタッチで前に入られたら、セメードもああせざるを得ないですよ。止められないですからね」と元プロの視点からファウルの場面を冷静に分析した。

 44分にプレミアリーグ初ゴールを決めたかと思えば、2つの味方の得点をお膳立てし、相手の退場まで誘発した三笘。まさにこの試合は彼の独壇場だったと言っても過言ではないだろう。今月から開幕するFIFAワールドカップ カタール2022(カタールW杯)でも大きな期待を持てる最高のパフォーマンスとなった。(ABEMA/プレミアリーグ)