カタール・ワールドカップ(W杯)を前に、ウェールズの至宝にゴルフ禁止令が下った。
サッカー界随一のゴルフ好きで、玄人はだしの腕を持つことで知られるガレス・ベイル。自宅の裏庭には3ホールのゴルフコースを構え、レアル・マドリー時代にはチームメイトから「ザ・ゴルファー」と呼ばれるなど、もはやそれは趣味の域を超えている。
そんなキャプテンのために、ウェールズ代表を率いるロバート・ペイジ監督は当初、カタールで「ゴルフのラウンドを予定していた」が、白紙に戻したようだ。英メディア『talkSPORT』などによれば、指揮官が事の顛末を以下のように明かしている。
「ドーハのクラブに行ったんだが、そこはイギリス人が経営しているんだ。彼は『君らの分を予約するよ』と言ってくれた。でも4時には暗くなってしまうし、他にしなければならない用事があるから、おそらくそれをする機会はないだろうね」
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具体的にベイルについて聞かれると、ペイジ監督は笑いながらこう言った。
「ああ、ゴルフはなしだ。我々は仕事をするためにそこにいるんだ。以前にガレスやキーファー・ムーア、アーロン・ラムジーに『明日の午後の予定は何だ?ミーティングはあるのか?』と聞かれたら、『ミーティングはないから、9ホール回りたいなら回ればいい』と答えただろう。でも、それは試合まで1週間の空きがある時の話だ。向こうでは時間がない。4日に1回は試合があるからね。容赦ないよ」
ロサンゼルスFCに移籍した今も、世間では本業軽視を皮肉った「ウェールズ、ゴルフ、マドリー。この順番で」という不名誉なキャッチフレーズが浸透しているベイル。「ウェールズ、ウェールズ、ウェールズ」で、64年ぶりに大舞台に参戦するチームを勝利に導けるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部