森保一監督率いる日本代表は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)でドイツ代表やスペイン代表を撃破。W杯優勝候補相手の金星は日本国民に感動をもたらすとともに、日本国民のサッカーに対する関心を高めている。ただ一方で、シント=トロイデンVV(STVV)所属の元日本代表FW岡崎慎司(36)が日本サッカー界に警鐘を鳴らしている。

 岡崎慎司は9日午前に自身のツイッターアカウントを更新。カタールW杯における森保ジャパンの激闘に注目が集まる中、「今だからこそ根っこの部分を追求した方がいい」と切り出す。

 そして追求すべき対象として「出た選手より出てない選手の本音。Jリーグも大事だけどそれを支える地域のクラブ。サッカー好きよりサッカー興味ない人。大会での選手間の雰囲気も大事だけど、育成年代の子達の為にも、W杯においてそこが重要だったと美談で終わらせない事など」と列挙。サッカーに対する関心、次世代のサッカー選手育成などについて議論を重ねるべきとの見解を示した。

 岡崎慎司は2010年の南アフリカW杯から3大会つづけてワールドカップのピッチに立っているほか、レスター・シティ在籍時の2015/16シーズンにはプレミアリーグを制覇。現在はSTVVで元日本代表MF香川真司(33)らとともにプレーしている。

 またカタールW杯開幕前には、森保ジャパンへの批判が相次いでいることをうけて「大会前に問題点を探し、疑問や不信に思う事は、結局負けた時の自分の意見の保険にしかならない」

 「だったら一緒に背負って覚悟を持って応援したい。そうする事で同じ気持ちでワールドカップを戦える。僕が選手ならそういう人の声が1番響くし、叱咤激励になる。そして1番は自分も一緒に成長出来る」と投稿。

 森保一監督のW杯メンバー選考や強化試合・カナダ戦における選手起用を批判していた元日本代表・田中マルクス闘莉王氏とは反対の立場をとっていた。