スピードに乗ったドリブルは危険
日本代表がワールドカップ初戦で対戦するドイツ代表は豪華な選手層を抱えており、バイエルン組を中心にビッグクラブで戦っている選手がほとんどだ。
全選手が要警戒だが、不気味なのは10月に入ってから調子を上げているバイエルンFWセルジュ・ニャブリだ。今季序盤はなかなかペースが上がらなかったが、10月に入ってからはリーグ戦で6ゴール2アシストと一気にギアを上げてきた。
また、ニャブリはドイツ代表でもかなりのハイペースでネットを揺らしてきた選手でもある。前監督ヨアヒム・レーヴの下では最前線に入ることもあり、ドイツ代表での通算成績は36戦20ゴールと驚異的だ。
クラブと代表で異なる姿を見せる選手も少なくないが、ニャブリも代表でのハイペースぶりから同国のレジェンドFWミロスラフ・クローゼとの比較まで起きていた。クローゼといえばドイツ代表歴代1位となる71ゴールを記録した名ストライカーだが、明らかにクラブより代表で輝いていた選手だった。ニャブリも代表で特別な得点力を見せる選手との評価があったのだ。
現在のハンジ・フリック体制となってからは右のウイングに入る機会が増えているが、そうなれば対峙するのは左サイドバックの長友佑都か。これまで多くの名アタッカーを抑えてきた長友ではあるが、ニャブリもかなりのスピードを誇るアタッカーだ。このマッチアップも楽しみなポイントとなるだろう。