カタールW杯に向けてドーハ合宿中の日本代表に現地時間11月15日、MFの遠藤航が合流。ただ、最初からチームとは別メニュー調整だった。
 
 遠藤は所属するシュツットガルトで、11月8日のヘルタ・ベルリン戦で相手選手との衝突で頭部を強打。救急車で運ばれ脳震盪と診断され、日本代表への合流も遅れていた。
 
 トレーニング後、報道陣の前に現われた遠藤は怪我の状態を次のように説明している。
 
「もうだいぶ良くなっています。回復自体は順調です。当たったところが痛いくらいで、走ったりするくらいは大丈夫ですし、こっちに来る前に検査もしてオッケーをもらいました。ちょっと強いリハビリみたいなのをやると、めまいまではいかないですが少しうわっていうのはありますけど、サッカーをやってみないとわからない。それは明日からまた少しずつ良くなっていければと思います」
 
 日本代表は11月16日に、17日のカナダ戦(W杯最後の強化試合)に向けてUAEのドバイに移動予定。ただ遠藤は、「ドバイには行きません。試合に出れないので、わざわざ飛行機に乗る必要はない。こっち(ドーハ)に残ります」と語った。
 
 同じく中盤センターで主力の守田英正も初合流だったが、この日は左ふくらはぎの違和感で別メニュー調整。カナダ戦は無理をせず、回避する可能性が高い。森保ジャパンはW杯最後の強化試合で、中盤の要2人を苦しい状況となりそうだ。
 
 とはいえ、W杯に向けては前向きな見解。ドイツ代表と戦う11月23日のグループリーグ初戦にはポジティブな返答をした。
 
「ここに来ているってことは、W杯に出られるから。そこはあんまり心配しないでもらって。みんなそれぞれ抱えながらやっているのは、シーズン中であれば当たり前。初戦に向けて準備を進めていきたいです」
 
 遠藤は自他ともに認める森保ジャパンにおける中盤の要。その存在はチーム力を大きく左右するだけに、回復を待ちたい。
 
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
 
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