日本代表のMF久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)が、今週末に開幕を控えるFIFAワールドカップカタール2022を前に、胸中を明かした。16日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
2001年6月4日生まれの久保は現在21歳。2019年夏にレアル・マドリードに加入して以降、ビジャレアルやヘタフェ、マジョルカで武者修行してきたが今夏、“白い巨人”を退団する決断を下した。新天地として選択したレアル・ソシエダでは、ラ・リーガ開幕スタメンの座を掴み、その勢いのままゴールを記録。レアル・ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督の下、公式戦17試合に出場し2ゴール4アシストの活躍を見せるなど充実したシーズンを過ごしている。
これまでの久保は、2列目(主に右サイドやトップ下)で起用されることが多かったが、レアル・ソシエダでは2トップの一角としてプレーすることで、得点に絡む機会が増加した。“ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)”での好パフォーマンスに手応えを感じている同選手は「とても興奮しています。サッカー選手にとって、ワールドカップに出場するということは夢のような話だから」と語りつつ、「正直、ラ・レアルと契約するまでは26人のメンバーから漏れていたはずです。もしかしたら入っていたかもしれませんが、ラ・レアルでのこの4カ月、チームメイトやコーチングスタッフの支えがなければ、本大会には行けなかったと思います」と心境を告白した。
また、久保は「ドイツやスペインはもちろん、8年前のW杯でもっと厳しいグループを勝ち抜いたコスタリカも侮ることができない…。彼らに対して、敬意を払いながらも、取りこぼさないようにしなければなりません」と強調。続けて「僕たちは、グループステージを突破という素晴らしい結果を出したいと意気込んでいます。とても難しいことだと思いますが、挑戦したいです。これまでのように、準備期間もほとんどなく、大会終了後の夏のバカンスがないという、とても不思議なワールドカップですが…」と従来とは異なる期間での開催に戸惑いを見せつつも、目標達成に向けて意気込みを示している。
図らずも、レアル・ソシエダの所属選手として、唯一W杯の舞台に立つこととなった久保建英。日本のファンのみならず、レアル・ソシエダのファンの思いも背負ってカタールのピッチを駆け抜けていく。