森保一監督率いる日本代表はFIFAワールドカップ・カタール大会・グループリーグ初戦のドイツ戦を1週間後に控える中、17日にカナダ代表と対戦。MF鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)は後半20分、田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)にかわってピッチに立ったが、元日本代表コーチの山本昌邦氏や日本代表OBの佐藤寿人氏が、鎌田大地に中心選手としての働きを期待している。

 カナダ戦ではMF遠藤航(VfBシュツットガルト)が脳震盪の影響により欠場しているほか、MF守田英正(スポルティングCP)もコンディション不良によりメンバー外。後半途中まで田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)と柴崎岳(レガネス)がボランチでコンビを組んでいたが、後半途中から鎌田大地と柴崎岳のコンビに変わっている。

 鎌田大地は所属先のフランクフルトではドイツ代表MFマリオ・ゲッツェの加入もありボランチでプレーする機会が増加。ただ代表戦ではこれまでインサイドハーフやトップ下で起用されていただけに、本大会直前で新たなオプションを試す格好となっている。

 これにはTV中継で解説を務めている佐藤寿人氏が「ライン間で受ける、狭いスペースでボールを扱う技術が素晴らしい。下がり目のポジションで受けるだけでなく、前線に飛び出すことも期待したい」と言及。

 山本昌邦氏が「新しいオプション。所属クラブではボランチもやっているし、攻撃に厚みも増す」と鎌田大地のボランチ起用に前向きなコメントを残している。

 さらに山本昌邦氏は「鎌田大地は昨日の練習で一番最初にグラウンドに出てきた。堂々とした振る舞いが自信と余裕に満ちあふれている。漂っている雰囲気が(他選手)とは違うし、頼もしい」と絶賛。カタールW杯本大会での活躍を予想している。