FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表DF伊藤洋輝は17日、強化試合・カナダ戦で先発出場している。そんな伊藤洋輝は所属先のVfBシュツットガルトでレギュラーに定着していることもあり、セリエA(イタリア1部)の名門ローマが関心を寄せているようだ。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。
同選手は昨年6月、ジュビロ磐田からVfBシュツットガルトへ移籍。海外挑戦1年目から3バックの一角でレギュラーをつかむと、買い取りオプション行使によりVfBシュツットガルトへ完全移籍加入。今季もここまでブンデスリーガで15試合中12試合に先発出場している。
また今年6月2日にはキリンチャレンジカップ・パラグアイ戦で日本代表デビュー。森保一監督へのアピールに成功すると、9月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合でもプレー。カタールW杯メンバー入りを果たし、17日のカナダ戦では左サイドバックのポジションでスタメン出場している。
そんな中『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「ローマのジョゼ・モウリーニョ監督は何カ月も前から左利きのセンターバックを探している。もし来年1月にマラシュ・クンブラが退団すれば、伊藤洋輝の獲得に動く可能性がある」と報道。
モウリーニョ監督が伊藤洋輝を高く評価している理由として「彼はディフェンスラインの手前や左サイドバックでもプレーできる」と綴っている。
また『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、伊藤洋輝の獲得に要する移籍金を700万(約10億2000万円)~800万ユーロ(約11億6000万円)と予想している。
なおドイツ紙『キッカー』は昨年11月、VfBシュツットガルトは同選手のレンタル獲得でジュビロ磐田に対して10万ユーロ(当時約1300万円)を支払っているほか、買い取りオプションの設定額が40万ユーロ(約5200万円)と伝えていた。カタールW杯でのパフォーマンス次第では、VfBシュツットガルトが同選手の放出に踏み切り、10億円近くの収入を得る可能性も考えられる。