日本代表は17日、FIFAワールドカップカタール2022の開幕を前にカナダ代表との国際親善試合に臨み、1-2で敗れた。

 ケガ明けということもあり、状態が心配されたDF板倉滉はセンターバックの位置で65分ほどプレーし、「個人としては良かった。このスピード感と強度の中で65分間出れた。ドイツ戦にはもっとフィットした状態でいけるなっていう感じです」とコメント。23日に行われるドイツ戦への出場に問題がないことを強調した。

 最初は多少の不安もあったという板倉だが、「試合に入ってすぐ怖さもなくなったし膝への不安もなかった」と述べ、「ここで65分できたことで、次のドイツ戦は90分いける」と主張。後方からの組み立てに関しては、「横に回してるだけじゃなくて、どこかで縦にスイッチを入れないといけない。そこのパスはもうちょっとトライできた」としつつ、多くのメンバーをドイツ代表に送り込んでいるバイエルンとの試合を引き合いに出し、「たぶん想像以上のスピードでプレスにくる」と指摘。状況を見ながら適切にプレーしていくことが重要になるとの見解を示した。

 また、セットプレーから失点を喫した場面に関しては、「それぞれが意図を持ってやっていたし、多少のずれはありましたけど、W杯の前にこれを経験できて良かったと思う」と述べ、浮き彫りとなった課題を歓迎。選手間でコミュニケーションをとり、「最後にすり合わせていくだけ」とした。
 
 カタールW杯は20日に開幕。グループEの日本代表は23日にドイツ代表と対戦する。