カタール・ワールドカップに挑む日本代表は11月17日、本番前最後のテストマッチでカナダ代表と対戦した。
8分に相馬勇紀のゴールで先制するも、21分にCKから失点して1-1で前半を折り返す。迎えた後半は一進一退の攻防が続くなか、終了間際にPKを献上して逆転弾を許し、1-2で敗戦した。
試合には敗れたものの、CBで先発出場した板倉滉はカナダ戦で得た収穫について、「後ろからつなぐトライもできましたけど、逆に相手のセットプレーが続いたタイミングで、割り切ってつなぐのではなくひとつ押し上げることで、セカンドボールを拾ってからチャンスにもなっていましたし、そこの状況判断が良かった」と語る。
また、ワールドカップ初戦のドイツ戦でも「状況判断が大事になる」と強調。そのうえで、「ブンデスではバイエルンとも試合をしているけど、(相手は)想像以上のスピードでプレスをかけてくる。みんなが相手を見ながらやる必要があるし、マンツーマンにきている時にどうやって崩していくとか、試合の中でコミュニケーションを取りながらやっていかなければいけない」と語気を強めた。
9月に負った膝の怪我の状態も考慮してか、67分で交代となった板倉。体力面に関しては、「最初はきつかったけど、このタイミングでカナダを相手に体験できたのは大きかった」と述べ、怪我の状態についても、「もう怖さはない。試合中はアドレナリンも出ていましたし、問題なくやれました。終わっての感触も良いですし、間違いなくドイツ戦にはもっと良い状態でいけると思います」と不安を一蹴した。
まもなく開幕するワールドカップ。日本代表は23日に初戦のドイツ戦を迎える。怪我から復帰した板倉はどこまでコンディションを上げられるか。そのパフォーマンスに注目だ。
構成●サッカーダイジェスト編集部
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