ベルギーが好成績を残すにはアザールの活躍が必須だ

厳しい欧州予選を突破しワールドカップ・カタール大会に臨むベルギー代表。グループステージではクロアチア、モロッコ、カナダと対戦する。

ベルギー代表は前回のロシア大会で3位と好成績を残している。各ポジションに実力者が揃っており、決勝トーナメントでは日本とブラジルを下した。

しかし今のチームは前回大会ほどの勢いはない。守護神のティボー・クルトワとケビン・デ・ブライネは健在だが、ロシア大会で彼らと共にチームをけん引したエデン・アザールは輝きを失ってしまっている。

アザールはロシア大会後にレアル・マドリード移籍を果たしたが、これが彼のキャリアを狂わせた。怪我が多く、今季に至ってはリーグ戦でまだ98分しかプレイしていない。ゴールはCLでの1得点のみであり、チェルシー時代の勢いはない。

「エデンはとてもいいプレイをしている。とくに2年前のシーズンからエデンがその役割を担っているのを見ると、W杯のためになると思うんだ。だから、彼が上手くいくことを願っている。ラウンド16でスペインと対戦する時、最高のエデンを見ることができると思う」

ベルギーメディア『WALFOOT』ではクルトワがレアルとベルギー代表でチームメイトであるアザールに大きな期待を寄せている。ベルギー代表でアザールは主力であり、レアルよりも多くのプレイタイムを得られる。グループステージで簡単な対戦相手はいないが、ここでアザールのコンディションが上がれば決勝トーナメントに進んだ際には以前のアザールが見られるかもしれない。

デ・ブライネをはじめ主力の年齢を考えれば、ベルギー代表がW杯で好成績を残すにはここがラストチャンスとなる可能性が高い。アザールはそのキーマンであり、W杯で評価を逆転させることはできるのだろうか。